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「ん、……美味しい」
「そうだろ。生憎茶菓子は間に合わせられなかったんだ、ごめんな」
「いや、いい。あんまり好きじゃないし」
「お前って優しいよなあ。そういうところ」
どうやらアーサーは、自分の壊滅的な料理の腕を多少は自覚しているらしい。そりゃそうだ、あの自慢げな顔が本気だったらその情緒を疑う。あれは炭だろう、間違いなく。
ふんわりと鼻を抜けていくアフタヌーンティーの香り、甘いミルクの香り。味わうように瞼を閉じると、また、やっぱり彼女が思い浮かぶ。ああ、なんだか、今日の紅茶のこの香りは彼女にぴったりだ。そう思った。
「——……香、お前さ」
「何」
「好きな奴でもできたか?」
「……え、は?な、なんで」
「ふはっ、図星かよ。全部顔に出てるぞ、顔に。フェイス、分かるか?」
にやにやと口角を上げながら、アーサーがそう俺に言う。そのくらい分かる、と軽く睨めば、おお怖いとわざとらしく手を挙げて降参の意を示した。
そして徐にティーカップに手を伸ばすと、奇妙な沈黙を食器の触れる小さな音楽で和らげる。相変わらず、空気を持っていくのが上手い男だ。
「まぁ、いいんじゃねぇのか。……俺は、そういうのを知らないで育ったんだ」
「……へぇ」
「お前が羨ましいよ」
その言葉は、珍しく本心に見えた。
ただ、それが果たして恋を知った俺に言ったものなのか、それとも人間に淡い理想を抱ける俺を見透かして言ったのか、それはわからない。
だけど、アーサーはきっと、本当にこの時俺が羨ましかったのだろう。
ただまっすぐに、秘めた恋心を漏れ出るほど抱えていられる自分のことが。
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箸レーゼ(プロフ) - はるまきさん» 解釈一致ですか〜!?とっても嬉しいです!こちらこそリクエスト ありがとうございました✨ おおお、受験生仲間でしたか!お互い頑張りましょうね〜💪💪 (2月19日 17時) (レス) id: 6c5dc33c86 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - ふへっ最高!!!!!私が思い描いていたこの4人のヤンデレが、解釈一致してたのが嬉しい!ありがとうございます!そういえば、箸レーゼ様は受験生なんですね!私もです!お互いに頑張りましょう! (2月19日 17時) (レス) id: 4feaaff581 (このIDを非表示/違反報告)
箸レーゼ(プロフ) - はるまきさん» わーーー!ありがとうございます!☺️リクエストまで頂いて…🙏✨もちろん大丈夫です!頑張って書きます〜!! (2月16日 15時) (レス) id: 6c5dc33c86 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - リクエスト、いいですか?「キャラがヤンデレになったら」をお願いします! (2月16日 7時) (レス) id: 4feaaff581 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - ふへへっヤンデレ最&高!!!(取り乱しました、すみません)皆の反応が可愛いです!(特に「こっち向いて」が好きです!)つい夢主そこ変われ、と思いました!← 全てにおいて好みです!!!更新頑張ってください! (2月16日 7時) (レス) id: 4feaaff581 (このIDを非表示/違反報告)
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