最低な父親 ページ23
霧野「仕組まれた…？」
A「…(頷く)中学1年の終業式の日に、兄さんと食事に行ったんだ。その帰り道で、引ったくりが起こったんだよ。兄さんはその引ったくり犯を追いかけた。曲がり道で引ったくり犯が曲がった。兄さんも曲がって追いかけたんだ。一旦兄さんの姿が消えた後、宙を舞う兄さんの姿が見えた。」
霧野「ま、まさか…」
A「そう、そのまさか。バイクが兄さんをﾋｲﾀ。」
神童「なっ…!!」
A「近くにいた俺はﾋｲﾀやつの声を聞いてしまった。」
≪回想≫
仕組んだ人A「あの人がいってたようにやったが…」
仕B「ほんとによかったのかよ…こいつには兄弟がいるって聞いたぜ…？」
仕C「まぁ、あの人が『こいつが居なくなったらAは酷く傷つく。その顔が俺は見てみたい』とか言っていたな。」
仕D「うわ。最低な父親だな。」
仕B「一人100万だって言うから受けたが…」
仕A「流石に罪悪感が半端ないな…」
≪回想終了≫
円堂「な…なんてやつだ…」
A「まぁ、そんな感じだ。」
飛鷹「ほら、出来たぞ。」
コトンと飛鷹さんはラーメンを皆の目の前に置いていく。
A「…ありがとうございます。」
円堂「その…なんだ…聞いてすまなかったな…」
A「別にいい。賭けで負けたんだから。」
重たい空気の中でそう言いながらラーメンを食べる。うん、美味しい。
少々小話をはさみながら食べているうちに、重たい空気もどこかへと飛んでいったようだ。
円堂「さて！明後日からAも毎日学校に来るんだぞ!!残りの2年間な!」
A「…わかりましたよ。って2年間!?」
円堂「確かクラスは―――――」
A「無視するなっ!!」
霧野「俺達と同じクラスでした。」
円堂「ん、そうか。」
A「はぁ……そういや、皆の家の近くに空家とか空地とかあるか…？」
霧野「なんでだ？」
A「いや…電車通学って通勤ラッシュとかで暑苦しいし。2年間行かなきゃいけないのなら近い方がいいだろ。」
霧野「あー…なるほどな…」
狩屋「俺がすんでるところ、一部屋余ってるよ」
円堂「お日さま園か。それじゃぁ、そこにするか？」
A「ん…まぁ見てからだな…」
狩屋「じゃぁ午後から見に行きますか？」
A「あぁ。そうする。」
狩屋「それじゃ、連絡でも入れときますね。」
そう言って狩屋は携帯を出し、外へと出る。
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信羅(プロフ) - @猫が好きすぎて死にそうwさん» 面白いと言っていただきありがとうございます！ただいま更新は遅いかもですが、これからも頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2015年5月3日 20時) (
レス) id: 240d194afa (このIDを非表示/違反報告)
@猫が好きすぎて死にそうw - 初見です。とても良かったです。笑 (2015年5月3日 13時) (レス) id: 313d34ef00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：信羅 | 作成日時：2014年9月20日 21時
