〜失いたくないモノ〜 part.2

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あ「もしもし？」



龍「お前いまどこ？」



あ「えっ、と、唯んち！
____さっきはごめんね？」



龍「すげー心配したんだぞ！」



あ「ごめん」



龍「これから会えない？」



あ「ごめん...」



龍「ごめんばっかじゃん？
____もしかして一緒にいるの小林じゃないとか？」



あ「何言ってんの！そんなわけないじゃん。
____とにかくもう大丈夫だから、ありがとう。」



一方的に電話を切った



もうあたしの心の中はぐちゃぐちゃだ



岩「こんな状況で俺、卑怯だよな...」



戻ってきた先輩は
あたしの向かいに座ると





岩「俺、Aちゃんのことが好き。
____だから守れなくてすげぇ悔しい。
____あの時一番は俺じゃないんだ、ってわかった。
____でも、もう悲しい思いはさせないから
____俺の事真剣に考えて欲しい。
____すぐに答えが欲しいわけじゃないから...」



あ「......先輩...」




また優しく抱き締めてくれる




岩「よしっ！
____服乾いたみたいだし、行こっか」






執事さんが綺麗に洗濯して
乾かしてくれた服を着る



あ「本当に色々ありがとうございます」



執「また是非お越しください。
____美味しい紅茶をご用意いたします。」



あ「ありがとうございます(^^)」



岩「じゃあ送ってくから」



あ「1人で帰れますよ！」



岩「いいからいいから！」




どこまでも優しい先輩...




ぐちゃぐちゃだった心が
少しずつ固まっていく

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