〜失いたくないモノ〜

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龍友との距離もなかなか縮まらず
時間だけが経っていくそんな中




唯「今度の土曜日映画行かない？」



あ「いいね！行く行くー！」



唯「じゃあ10時に駅ね！」



あ「えっ、早くない？(笑)」



唯「いいのいいの！寝坊しないでね？」



あ「は〜い！」




土曜日
思ったより早く起きてしまい
いつもより丁寧に髪を巻いてみた




母「あんたも髪伸びたわね〜」



中学から伸ばしている髪も
気づけば胸の下まで伸びていた




母「龍友が長い髪が好きって言ったもんだから
____あなた伸ばし始めたのよね〜( ´∀`)」



あ「なっ！そんな昔の話忘れたよー！」




確かに中学の時
それまで伸ばしていた髪を
ばっさりボブまで切った時の話、




あ「どう？変、かな？」



龍「俺、長い子のほうが好き」



あ「...短いのだって可愛いじゃん！」



龍「やだ」




そんなやりとり以降
あたしは毎回美容院では
揃える程度しか切らなくなった




母「そういえば最近
____龍友の話しなくなったわね？」



あ「えっ？」



母「喧嘩でもしたの？」



あ「そんなじゃないよ〜！
____あたしだっていつまでも龍友龍友って
____言ってられないもん！」



母「お母さん龍友なら反対しないわよ(^^)」



あ「もう！何言ってんの〜！
____じゃあ、もう行くから！」

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