〜失いたくないモノ〜

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先生のくるくる回る椅子に座る



あ「はぁ〜、めんどっ。」



ふと窓の外に目を向けると


『ラクロス部...』



保健室からは
モロにラクロス部が見える



岩田先輩を探すも
ヘルメットをつけていると
全員同じに見えてしまう






ガラガラガラ〜


保健室のドアが空く





？「あれ？健ちゃんいないの？」









そこには登坂先輩が立っていた





あ「あっ、山下先生は会議で...
____代わりに保健委員のあたしが...」



登「そうなんだ〜」




登坂先輩の足元に目をやると




あ「膝...」



登「そうそう、
____サッカーやってて派手に転んだ(笑)」



あ「今、消毒しますね！」




消毒液にガーゼ、テープを用意して
登坂先輩に座ってもらうよう促し消毒する




登「いってっ！」



あ「もう終わるんで...」




見ると腕も少し擦りむき血が出ていた




あ「腕も一応、消毒しておきますね？」



登「おう(^^)ありがと！...1年生？」



あ「はい！1年の片岡です」



登「片岡...
____あぁ！こないだ岩ちゃんが言ってた子だ！
____可愛い子が来てたって！」




『かわ...いい？//』




岩田先輩が
あたしのこと、かわいいって...？




登「岩ちゃんの言う通り、可愛い(^^)」



あ「冗談はやめてください(笑)
____それに用があったのは友達のほうなんで！」



登「じゃあ明日会いに行くよ？
____その子、何組？」



あ「あたしと同じ2組です」



登「おっけー！消毒ありがと(^^)」



あ「あっ！
____これにクラスと名前書いていってください」




先生が不在の時に書く保健室利用書



登坂先輩は
ちゃちゃっと書き終わると
じゃあ、と足早に保健室から出ていき
サッカー部の練習へと戻っていった

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