あなたが好き。３

#107 ページ7

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「これ今日の会議の資料。

すぐに第２会議室にセットしてくれ」




上司から受け取った資料を持って

会議室へ向かう。




エレベーターの中、

手の中の資料に視線を落とすと

『三代目 j soul brothers 海外撮影』

と書かれていた。




渡された部数分、

テーブルの上にセットしていると




ガチャ＿




「…っ....！」




まさかの彼が姿を現した。




一瞬あたしがいたことに驚いた彼は

何も言わずに近くの椅子に座った。





ガチャ＿




「あっ、佐々木さん！」




配る用のペットボトルの袋を持った

優希ちゃんが入ってきて

すぐに彼に気づき頬を赤く染める。




「あ、あたし資料配り終わったから行くね」




こんな場所にいつまでもいられるわけない。




会議室を出ようとすると

入れ替わるように広臣が入ってきた。




登坂「おー、A！」




あたしの気まずそうな表情を見て

彼は室内に視線を移すと

はぁ、と小さくため息をついて

あたしの手をつかみ会議室から引き出した。

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