あなたが好き。３

#101 ページ1

.




食事も進んだころ

ATSUSHIさんが話を切り出す。





AT「噂に聞いたんだけど、

登坂と付き合ってるんだって？」




「はい、まぁ一応....」




AT「一応かぁ。笑」




「あのっ....」




あたしがどもっていると




AT「今市かぁ。」




ATSUSHIさんにはお見通しな気がした。




「その....あたし最低ですよね。

２人とも傷つけるようなことして....」




AT「ん〜、そうだね。

でもさ、２人も傷つくのは

わかってたことなんじゃないかな？

特に登坂はね。」




「えっ....」




AT「まあ仕方ないんじゃない？

恋愛はずるくなっていいんだよ。

でもAちゃんが誰を好きなのかって

俺でもわかるけどね。笑」




「あたし....」




AT「もうさ、我慢するのやめなよ？

本当の自分の気持ち隠して

嘘の気持ちを思い込ませようとするのは

良くないよ。絶対に。」




「あたし最初は本当に登坂さんを

好きになろうと思ったんです。

でも、やっぱり....」




AT「自分でちゃんとわかってるなら大丈夫。

....よしっ！

あとはAちゃんの行動しだいってことで！」




.




「ごちそうさまでした。

お会計までしていただいて....」




AT「ううん、俺から誘ったんだし。

....じゃあここからはバトンタッチね！」




そういうATSUSHIさんに続いて

お店を出ると目の前に




「....っ！....どうして....」




AT「俺、飲んじゃったし

暗い中一人で帰すわけにもいかないから

さっき呼んどいたの。....じゃあ俺は帰るわ！」




そう言ってヒラヒラと手を振り行ってしまった。

#102→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す