佐藤さんは双子です。２【HiB】

＞ ぐうぜん ページ7

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撮影も半ばに差し掛かった頃。


今日は休日で撮影が無く１日オフだった為、買い物へ行くことに。


あまり目立たないように、ボーイッシュな感じに仕上げる為に龍我の赤のパーカーを借りた。


オーバーサイズで好きなんだよね、このパーカー。


下は黒スキニー、白スニーカーでラフに纏めて、簡単にメイクをして、キャップ被って渋谷へ。


そろそろ髪も切らなきゃな、なんて考えながら電車に乗る。


意外にもバレないものであっさりと渋谷に着いた。






『うっわ…人多すぎやろ』






休日だからか本当に人がうじゃうじゃ。


少し人混みを避けるように歩いてると、見た事のある後ろ姿を見つけた。


少し早歩きして、チラッと顔を拝見。


マスクをしていたけど、すぐに分かった。


周りにいるお友達にはごめんなさいだけど、話しかけます！






『わっ！！』



？「うぉわっ！誰！？
あ、A偶然〜」



『お兄ちゃ〜ん』



？「だから、お兄ちゃんはやめてって
紫耀くん、でしょ？」



『紫耀くん、久しぶり！』






わたしのお兄ちゃん的存在な、紫耀くん。


通っているダンススクールの系列が同じで、一緒に合宿とかも行ったことがある。


紫耀くんは名古屋で、わたしは東京で１年に２度しか会う機会はなかったけど、１番仲良くなった。






？「紫耀、この子誰？」



紫「佐藤A！
A、こっち神宮寺勇太」



『初めまして、佐藤Aです』



勇「っあぁ！廉と共演してる…龍我の妹、ですよね」



『あっ、知ってるんですか！ありがとうございます
わたしも神宮寺さん知ってます』






なんか普通に会話できてるぞわたし。


少しは人見知り治ってる…？





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