佐藤さんは双子です。２【HiB】

＞ がくや ページ45

‥





着いた所に居たのは紫耀くんじゃなくて廉くんだった。


わたしに気付いた廉くんが駆け寄ってきた。






廉「久しぶりやねAちゃん
まさか見に来てると思わんかった」



『誰にも言わずに来たから
これ差し入れ、クッキー焼いてきた』



廉「ええの？ありがとう！
ん？あと何かある？」



『紫耀くんは今どこ？』



廉「紫耀？こっちの楽屋に居るはずやけど…
お、居るやん」






しょー！って近くに居るはずなのに大声で呼ぶ廉くん。


そしたら眠気眼の紫耀くんが楽屋から出てきた。






紫「廉何だよ…」



廉「Aちゃん呼んだの紫耀なんやろ？」



紫「A来てる？」



『紫耀くん！』



紫「久々〜！」






２人でハイタッチしながら話し始めた。


その隣で廉くんは訳分からんみたいな表情だけど。






廉「…２人知り合いなん？」



紫「あれ？廉に言ってなかったっけ」



廉「知らんで俺」



紫「俺の妹っ」



廉「…は？」



紫「だーかーらー、俺の妹だって」



『正確には違うけど』



廉「何やねん話が見えんわ」






廉くんにわたしと紫耀くんが知り合った経緯を話した。


ちゃんと納得したみたいだけど、少し複雑そうな表情の廉くん。






『どうしたの？』



廉「…何か、紫耀に負けた感じ」



紫「何やねん」



廉「俺やってAちゃんともっと仲良くなりたい」



紫「拗ね方子供かよ」



廉「ちゃうしもう20歳なるわ」



『ちょ、ちょっと…？』






何だかバチバチし始めた２人にあたふたしてると、救世主がやってきた。






勇「あれ、Aちゃんどうしたの？」



『勇太くん！』





‥

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