じゅういち ページ11
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人気者の周りでは、噂の回りはなんとも早いもので
放課後が近づくにつれ、チラチラと廊下からこちらを伺う視線が増えた。
去年の三年生の女子マネが引退して以降マネージャーのいなかった男子サッカー部に、突然の2年での入部
有名人ツインタワー(と言うらしい)の２人のいるクラスの女子となれば、一層興味があるらしい。
まぁ…わからんでもないから仕方ない
そんなこと気にしてちゃ、それこそ色恋目当てに見えるだろうし
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「おいA！何勝手に帰っとんねん！！」
『え…集団下校なの？』
「ちゃうわ！小学生でもそんなんせぇへんわ！」
とは言えこの後バイトだし、って初めての部活後、追いかけてきた大毅には言わなかった。
久しぶりのこの感じ、懐かしくて安心する。
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『だいは分かりやすいよね』
「隠す気がないねん」
……って、あれれ
無意識に自分の中で ケラケラ笑う大毅の引き合いに出した相手、………うわ、すっかりまたペースに引き込まれてた。
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「明日うちの晩飯カレーやって」
『じゃ、明日はちゃんと待ってる』
「身体壊しなや。早よ寝えよ」
『大毅みたいに体内時計老いてないから無理かも』
「俺はベストオブ健康体や！！」
今日がバイトだからって分かってるだいが、押して歩いてた自転車に跨ったのは、後ろに乗れって意味で
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「ん、ここでええんやっけ？」
『うん。ありがと』
「じゃ、元気に皿割ってこいよ！」
『割ったことないわ』
げらげら、じゃあ今日がその日やな！って笑いながら、私がいた場所に鞄を置き直して
「明日も同じ時間やで」って目を見て言うと、すぐにペダルを漕ぎだして、どんどん背中が遠ざかっていく。
振り向かずに片手を軽く振って進む大毅の後ろ姿に、小さく手を振り返したら
さっきよりも騒がしい駅前なのに、さっきまではあった高めの体温が側にいないせいで やけに一人ぼっちな気分になる。
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『…これが、やなんだよ』
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ぽつり、呟いつしまったことに気づいたのは
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「何が嫌なん？」
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紛らわすようにつけたイヤホンを外されて、代わりとでも言うように聞こえた声
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一波(プロフ) - (しげ)岡くんからるなさんのお話好きで読んでます！久々に占いツク開いたら新作通知来てて読んでみたらすっかりハマっちゃいました！失恋モラトリアムもまた読んでみようと思います(^^)続き楽しみにしてます！ (2021年7月25日 0時) (
レス) id: b7aae62310 (このIDを非表示/違反報告)
nooom1114(プロフ) - 流星くんのお話好きなので、とても嬉しいです！Twitterフォロー承認お願いしたいです！よろしくお願いします。 (2021年6月8日 23時) (レス) id: 50a1684876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るな
| 作成日時：2021年5月28日 0時
