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山田side
「……ごめんね、? ちょっとあっち行こ」
奴らに腕を離されて、その場にしゃがみこんだ俺を、Aはひょいと抱きかかえた。
夢で見た、懐かしい感じ。俺が探してた人ってもしかして………
.
「山田さんって、やっぱ強がりですよね、そうやって我慢して」
山「今は何も話したくない……」
「じゃあ俺の話でも聞いててください」
Aの胸元に顔をうずめたら、やっぱり懐かしい匂いがして、我慢してた涙があふれた。
山「っ、こわかったっ、、」
「すぐ見つけられなくてごめんなさい。俺の中ではアメリカではっちゃけてることになってたので」
山「……Aのばかっ、」
「……ここなら誰も見てないですかね、降りますか?」
人目のないところについた後、Aが聞いてきた。
山「降りない……」
しばらくAの温もりを感じてたくて、そう答えた。
俺の涙で濡れてしまったAの服。ほんとは嫌なはずなのにAは嫌な顔せず抱き続けてくれた。
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「……落ち着きました?」
山「うん、もう降りる、」
そういうとAは優しく降ろしてくれた。
山「…やっと、会えたっ、」
「ずっと会えてましたよ、」
俺が探してたのはAだ……Aの顔を見るとまた涙があふれてきた。
「まさかどっちも探してたなんて、君の○はみたい、」
山「へ?」
「……いや、忘れてください」
俺の恩人はAって、なんかちょっともどかしい気分。
山「俺の恩人なんてお前の性じゃあわねーよ」
「えーそれは酷いなー、自覚はあるけど」
このままじゃ居づらいし、抜け出しちゃいますか、というAの問いにうん、と返事して俺らは二人でそこを後にした。
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知「んで、なんでそこの2人はいつの間に仲良くなってんの」
山「いや、それは……」
「昨日ずっと君の○は見てたら仲良くなりました」
次の日。Aはやっぱり適当で、昨日の出来事が夢のように思える。
山「お前敬語って堅苦しいな、」
「俺にタメ口は似合いません」
山「じゃあ、山田さんって呼ぶのやめて」
「んー……じゃあ涼介さん?」
山「なんでそっちが変わるんだよ、笑」
ねぇAは俺を独りにさせないよね?
「独りじゃない?」END
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ゼブラ(プロフ) - ▼いろはす▽さん» かわいいことを否定してることに対して (2019年1月20日 13時) (レス) id: 59127867b6 (このIDを非表示/違反報告)
▼いろはす▽ - ゼブラさん» おい大丈夫か笑そしてなにに対して嘘つき? (2019年1月19日 17時) (レス) id: 6b690ae98e (このIDを非表示/違反報告)
ゼブラ(プロフ) - い・ろ・は・すさん» 嘘つき。そしてディズニー行ったら風邪ひきかけた。← (2019年1月19日 13時) (レス) id: 59127867b6 (このIDを非表示/違反報告)
い・ろ・は・す - ゼブラさん» いやいやいや、登下校とかお兄ちゃん迎えに来るからね!?イケメンやないわ笑そして可愛くはないな。 (2019年1月16日 15時) (レス) id: 6b690ae98e (このIDを非表示/違反報告)
ゼブラ(プロフ) - い・ろ・は・すさん» イケメソ((ということは妹も可愛いことで……というかマジでお兄ちゃん欲しい。ぴやっほぉは移行したらシーズン3書くわ← (2019年1月14日 10時) (レス) id: 59127867b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゼブラ x他1人 | 作成日時:2018年12月22日 16時