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山田side
「え〜っと……誰ですか?」
山「山田です。山田涼介」
ついに来てしまった。
ワイワイ盛り上がっている人たちを見て、俺の心臓はドクドク鳴っていた。
ただでさえ人見知りなのに……なんで来ちゃったんだろ、
人と人との間を通るとみんなが「誰?」という目で見る。
……俺の知名度ってそんなもんか。
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「………です! みんな久しぶり〜」
なんでみんなそんな笑顔で挨拶できるんだ。
緊張でお腹が痛い。いつもの仕事より緊張してる。
「……ねぇ、次君だよ、」
山「え、あ、ありがとう、ございます……」
俺の番が回ってきた。手が震えてる。そうだ、これは仕事だと思え。どこかでカメラが回ってると思え。
山「……こんにちは、山田涼介です、今まで、忙しくて、その、来れてなかったので、今日は、楽しめれば、、、楽しみたい、と思います」
あいさつした後すぐに座った。あぁ、もうやだ。笑顔でいたつもりだけど笑えてたかな。
顔が熱くて、きっと赤いんだろうな。その顔を見ててほしくなくて、そのあとはずっと下を向いてた。
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「…それでは皆さん、かんぱ〜い!」
誰かの合図でコップとコップが触れ合う音がした。一応、笑顔でコップは持ってる。持ってるだけだけど。
「ねぇ、もしかして君、涼介くん? わぁ〜、凄いかっこよくなってるぅ〜」
周りに女子たちが集まってくる。やめてよ、お前らは見て見ぬふりしたくせに。
「おい、涼介いるんだろ! ちょっとどけって、」
来た。奴らが来た。俺をいじめてた奴らが、どすどすと、そんな音が似合うような歩き方でやってきた。
「おっす、涼介! 久しぶりだな! お前、今まで全然参加してなかったから消息不明になったのかと思ってたよ〜。カッカッカッ!!」
お前らのせいで参加してなかったんだよ。なんだよその笑い方。
「なぁ、ちょっとこっち来いよ、俺らと一緒に食べようぜ!」
山「え、あ、ちょっ、」
あっちで食べようぜ、なんて言いながら腕を引っ張ってきた。やめてよ、腕がちぎれる。そもそもお前らと食べたくねーし。
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……そもそもお前らが目的じゃねーし、
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ゼブラ(プロフ) - ▼いろはす▽さん» かわいいことを否定してることに対して (2019年1月20日 13時) (レス) id: 59127867b6 (このIDを非表示/違反報告)
▼いろはす▽ - ゼブラさん» おい大丈夫か笑そしてなにに対して嘘つき? (2019年1月19日 17時) (レス) id: 6b690ae98e (このIDを非表示/違反報告)
ゼブラ(プロフ) - い・ろ・は・すさん» 嘘つき。そしてディズニー行ったら風邪ひきかけた。← (2019年1月19日 13時) (レス) id: 59127867b6 (このIDを非表示/違反報告)
い・ろ・は・す - ゼブラさん» いやいやいや、登下校とかお兄ちゃん迎えに来るからね!?イケメンやないわ笑そして可愛くはないな。 (2019年1月16日 15時) (レス) id: 6b690ae98e (このIDを非表示/違反報告)
ゼブラ(プロフ) - い・ろ・は・すさん» イケメソ((ということは妹も可愛いことで……というかマジでお兄ちゃん欲しい。ぴやっほぉは移行したらシーズン3書くわ← (2019年1月14日 10時) (レス) id: 59127867b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゼブラ x他1人 | 作成日時:2018年12月22日 16時