平成跳の新メンバーはテキトー過ぎる元医者でした

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Aside





薮「んで？ 結局如月は何やらかしたの」









一波乱あったライブが終わって反省会。反省することなんて山ほどありますよ。フリ間違ったりフリ間違ったりフリ間違ったり。←









山「俺のソロの時に観客席行った」








八「……は？ お前何やってんの」








「いやみんな勘違いしてるようだけどさ、俺は『医者』として観客席へ行ったんだよ」









確かにあのときは医者として体が動いていた。









中「……ごめん、ますますわかんない」








「ライブ始まってからさ、観客席にいた高校生が目に入ったんだけど顔面蒼白だったの。だから貧血かなって思って応急処置をした」








山「けどそれはあの時じゃなかった」









あの時じゃなかったらいつ行けば良かったの？









「貧血を侮っちゃいけないよ〜。それにあのままいて倒れっちゃたらどうすんの？」








伊「むしろそっちの方が大ごとになる」







「でしょ？ 確かに俺にだって非はある。けれどそのまま助けないっていうのもどうかな〜って、俺は思うけど」









あの時はそれ以外の方法が思いつかなかった。だからああした。









山「正義のヒーローぶってんじゃねぇよ」






「正義のヒーロー？ 俺は自分が正しいと思ったことをしたまでだよ」








このままいったら長引きそうだから俺が折れてあげようと思ったのに。『正義のヒーローぶってる』っていわれてカチンときた。









山「あの時、あれ以外の方法は思いつかなかったのかよ！ それにステージのとこから出てきてさ、目立つとか思わなかった！？」



突然山田さんが椅子を押し倒して立ち上がった。あーあ、椅子が壊れちゃうよ。




山「もうちょっと周り見たら？ 自己中」




「自己中が人を助けると思いますか？ あのさ、あなたはライブとファンの命どっちが大事なの？ ファンが死にかけでもあなたたちは笑顔で踊り歌い続ける？ 冗談じゃないよ」




伊「俺もAに賛成。誰かを助けるためだったら、手段は選ばないよ」





「そうだよ。ちょっと感情的になり過ぎじゃない？ 頭冷やして来たら？」





山「うるせぇ……、」






そう言って部屋から出て行った山田さん。こんな喧嘩久しぶりにしたな。








高「……えっと、よく落ち着いてられるね、」






「あーこういうのは慣れてますから」





病院とかいるとこういうのが当たり前になってくるしね。

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