コドモ扱い（青）

39*懐かしい気持ち ページ41

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時計を見ると、12時を回っていた。









『そりゃ、みんないないわな』









ハァとため息をついてまた仕事に戻る。









すると後ろから









「こんな時間まで何してるん？」









『…あっ、藤井さん』









コピー室にいたのだろうか。





コピーした資料を手に持っている藤井さんがいた。









『あ、えっと…残業です』









藤井「Aもか」









『え、藤井さんもですか？』









藤井「せやねん。



もう、終わらんくてな」









ふふっと笑う藤井さん。









この笑顔、久しぶりに見た気がする。









私、この笑顔、好きだった。









藤井「あとどんくらいあるん？」









『あと、この資料の数確認と、資料作りと…

あと2個ですね』









藤井「俺、あと少しで終わるから手伝おっか？」









『いや、大丈夫です。



自分で引き受けた仕事なんで。』









藤井「そっか」









そう言って自分のデスクに戻り、

コーヒーを飲みながら仕事をする藤井さんの姿に、



なんだか懐かしい気持ちが込み上げてきた。

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