コドモ扱い（青）

29*そんなのしないで ページ31

藤井「このグミとチョコ、俺も好きやで」








『ちょっとバカにしてますか』









藤井「してへんよ笑

だってほら、俺もやし」









そう言って自分のかごからグミとチョコを取り出して、

ほらと笑いながら見せてくる。









『なんだ。藤井さんも買ってるんじゃないですか』








藤井「へへっごめんごめん。

なんか、Aに会うといじりたくなんねん」









『なんなんですか、もう。笑』









そして、コンビニから出る。









『あれ、藤井さんってこっちでしたっけ？』









藤井「いや、あっち」









そう言って、私の家の方向と真逆の方向を指さした。









『あ、そうなんですか』








藤井「家まで送るよ」









『いいですよ。大丈夫です。』









藤井「なんでやねん。

女の子なんやから、危ないやろ？」









そう言って私の頭の上にポンッと手が置かれた。








そして私は、スッとその場から少し離れる。









藤井「…？」









『…そんなことしない方がいいと思います』









藤井「え？」









『…藤井さんには彼女がいるじゃないですか。


だから、ただの後輩にこんなことするのは
よくないと思いますよ。

美咲さんに疑われちゃいますよ。笑



でわ…また明日』









お辞儀をして私は急いで家に帰る。









藤井さんがしばらくその場にいたことなんて私は知らなかった。

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