検索窓
今日:10 hit、昨日:42 hit、合計:135,372 hit

90. pink × lips ページ40

貴方.



知「……ねぇ、ずっとこうしていられたら良いよね。僕、Aとずっと一緒がいい」

『え、相思相愛じゃん』

知「茶化さないで!……Aのこと大好きなんだよ、ほんとだから」




.




知「……これ、めっちゃいい匂いするね」

『ほんとだね。……あ、でも舐めても甘くはないからね?』

知「流石に分かるよ」




「そこまで馬鹿じゃないからさ」と穏やかに微笑む侑李は、自分で選んだというピンクのリップと、控えめなラメが混ざったグロスをテーブルに置いた。

リップといえば、メイクの中でも特に顔の印象を華やかにするもの。自身のメンバーカラーであるピンクだけど、「Aに似合うから選んだの」と釘を刺されたっけ。




知「……何かやだな、目瞑っててくれる?」

『え〜……真剣なちぃちゃんの顔を拝めるかと、』

知「ガッタガタになっても知らないよ」

『……仕方ない』




きゅ、と目を瞑れば、唇にひんやりとした感触。右へ左へ、丁寧に塗られていくそれは、目を閉じているからこそより甘い匂いを発した。何だろう、お花の匂いかなあ……

ツンツンな侑李は、滅多に甘えてくれない。珍しくお酒を飲んだ後とか、そんなときしか……だからこそたまに聞ける「大好きだよ」は破壊力抜群で、耐えられる人なんていないと思う。




知「……うん、いいかも。確認して、」

『おお……可愛い!綺麗だね、発色』

知「でしょ。僕の色だからね」

『……やっぱりメンバーカラー意識してるじゃん』




私の顎を持ち上げて、所謂顎クイをしてみせた侑李は、「何のためのホワイト担当なの?」と挑発的な顔をした。何だこれ、ときめく……!

いつまで経っても可愛い最年少だから、かっこいいことをしてもどれも可愛く感じられてしまって。じっくりとリップの発色を確認する姿も、きゅるんきゅるんな瞳のおかげか愛らしい。


私の担当カラーがホワイトなのも、皆の色に染まるためだもんね。なんちゃって!

91. orange × tiara→←89. light green × eyes



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
588人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 紅一点 , 山田涼介
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:流星 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年8月5日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。