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84. ページ34

貴方.



雄「わあ、……これ有岡くんが後から見たらやばくない?」

裕「オンエアで確認だもんね」

薮「暫く口聞けないんじゃない?」

『……そこ!ごちゃごちゃうるさい!助けて!』




しっかりと催眠術にかかってしまった大貴は、私を抱きしめて離さない。それどころか、空いた方の手で私の頭を撫でながら、「可愛い」だの「好きだよ」だの……普段からは考えられない甘い言葉を囁き始めた。

大貴って、好きな人とか彼女にはこうなるの?!見ちゃいけないものを見てる気がして、余計に照れるんだけど……




大「……A?こっち向いてよ」

『えーっ、とぉ……』

大「何で俺の方向いてくんないの?俺はずっとAのこと見てるのに……」

『あ、はい、スミマセン……?』

薮「……ふっ、」




「何であいつが謝ってんだよ」とおかしそうに笑った宏太。全部聞こえてるからな……?今すぐにでも睨んで言い返してやりたいけど、目の前でうるうると私を見つめる大貴が、それを許してはくれない。

抱きしめる力が少し緩んだかと思えば、手を握られ……熱のこもった視線に、顔が溶けそうな気分だ。




大「……A」

『な、何でしょう』

大「好きだよ、だーいすき。Aは?俺のこと好き?」

『へっ、』

大「聞かせて?」




甘ったるい声のトーンに、もうどうにかなってしまいそうだ。あと少し近付けば触れてしまいそうな唇に、しっかりと掴まれて離せない右手。カメラマンさんやスタッフさんに助けを求めることさえ、頭が回らなかった。

ぎゅっと目を瞑って、視線を合わせないように。「好きだよ」と振り絞れば、また優しく抱きしめられて。




大「うん、俺はもっと好きだよ」

『それはどうも……』

涼「……もう!離れて!」




ずっとずっと隣で頑張ってきた同期の、こんな姿を見るなんて……!その衝撃の方が大きかったせいか、恥ずかしいという感情は若干薄れた気がする。

ただメンバーは大慌てらしく、催眠術師の方が即座に術を解いてくれた。……何でもっと早く解いてくれなかったんだ?




大「……え」

『もうほんと……かからないでよ、催眠術……』

大「え、ま……え?おれ、Aに?」




大困惑状態の本人に、涼介だけは「絶対に許さねえからな」とご立腹で……何だろう、驚きすぎてもう疲れたんだけど……

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作者名:流星 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年8月5日 1時

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