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貴方.
涼「ごめんね、俺が持って行っちゃってた……次の仕事間に合う?」
『うん、余裕!私こそごめんね』
涼「全然良いって。ありがとう、わざわざ来てくれて」
涼介から無事にスマホを受け取ると、「ちょっとちょっと」なんて間に入ってくる風磨。何だか久しぶりに見たような……仕事が被るか、事務所内ですれ違いでもしない限り、話すことなんてなかったからなあ。
涼「何だよ」
風「いやまじで仲良いんだなって思ったんすよ」
『うーん、まあそうかもね。仲良いよ、私たち』
涼「……うん、そうね、仲良いね」
風「Aちゃんって本気で人たらしみたいなとこありますよね(笑)」
『え、何笑ってんの?私煽られてる?!』
私を見て大爆笑の二宮くんと中丸くん。いやいや……人たらしって!あんまり良い意味じゃないでしょ、それ。男たらしとかじゃなくて良かったけどさあ……褒めてるの?風磨なりに?
中「まあでも山城さんは人と仲良くなるの早そうだしね」
『そうでもないと思いますけど……ていうか中丸くん、私のことは全然山城で良いですし何ならA呼びでも、』
風「そこ!そういうとこ!」
二「自然なテクニックだったね今」
涼「恐ろしいんですよ……」
何で恐れられてるの……?!先輩や後輩とは、何かしらで共演しない限りこうして面と向かって話すことはないし……中丸くんともあまり会えないけど、私はただの後輩だから、気を遣ってほしくなくて。
そう伝えれば中丸くんは、「十分伝わってるよ」と笑った。
『それなら良いんですけど……あっ、待って長居しちゃった。もう帰ります!お邪魔しました!』
二「いやドタバタじゃん(笑)気を付けてね」
『ありがとうございます!では!』
「涼介頑張ってね」と手を振って、部屋を後にする。今日は普段合わない人と喋れたから、何だか良い日になりそうだなあ。よし、この後の仕事も頑張るぞ!
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