愛されプリンセス２《 HSJ 》 (ページ3)

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53.ちゃんねるページ3

貴方.

『……あれ、私のスマホどこ行った？』

知「あ〜……さっき涼介と一緒に動画見てたでしょ。そのまま持って行ったんじゃない？」

『うわ、そうかも……』

やっちゃったなあ……なんて思いつつも、涼介が今どこにいるかはすぐに分かった。最近二宮くんたちとYouTubeのチャンネルを開設して、今日もその撮影に行くって言ってたし。スマホくらいなくても平気なんだけど……私も仕事あるしな、取りに行こう。

裕「大丈夫？一応電話かけようか？」

『大丈夫！もし撮影始まってたら迷惑かけるし……さっさと取ってくるね』

大「お〜、お疲れ〜」

『お疲れ！』

皆に手を振って、普段撮影をしている部屋へ向かう。涼介は普段そこを「基地」だとか、何だか楽しそうな呼び方をするんだけど……本当に楽しそうだから、ちょっと羨ましく感じたり。

事務所内の一室に到着すると、軽く深呼吸をしてからノックを3回。「はーい？」と涼介の声がした。

『すみません、失礼します……山城です、』

涼「あれっ、Aちゃん！」

二「お、Aじゃんか。何してるのよ」

『二宮くん、お久しぶりです！ちょっと涼介に用があって……今大丈夫ですか？』

二「うん、まだ何も始まってないから平気」

快く迎え入れてくれた二宮くんに感謝しつつ、奥に座っていた中丸くん、風磨に「お疲れ様です」と声をかけておく。

『涼介ごめん、さっき私のスマホそのまま渡しちゃってたかも……鞄に入ってたりしない？』

涼「わ、ほんとだ！ごめん！」