愛されプリンセス《 HSJ 》

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貴方.



伊「……え、それってデート？」

『……デートってことで良いけど、別に』

伊「や〜、マジで？照れちゃうな〜俺、嬉しくて」




どこまでが本気か分からない……慧は私の肩に腕を回して、楽しそうにふざけ始めた。撮影を終えたメンバーが楽屋に戻ってきたから、そろそろ私たちの番なんだけど……呼ばれるまではいっか。




伊「服とか、特に欲しいもんないけど……Aとデートは一番嬉しいな〜」

『……そんなので良いの？何か心配』

伊「いや……あのねぇ、Aはもう少し自分の価値を知りな？」




「可愛い女の子とデートできて嬉しくないわけないじゃん」と、目を逸らしもせずに真剣な顔で言い切る慧。……そんなさぁ、真正面から可愛いなんて言われたら、普通の顔してられないじゃん。からかってるの？なんて言葉も出てこないや。




『……そぉ、』

伊「はは、照れてる？でも俺はほんとに嬉しいよ、いつオフ合うか分かんないけど」

『それは合わせるから……いつでも良いよ』

伊「ん、ありがとね」




わしゃわしゃっと私の頭を撫でた慧は、そのまま私の顔をじっと見つめる。丸くて大きな瞳だから……何だろう、緊張するな。全部お見通しみたいな、そんな感覚。




伊「……まっ、俺は何よりもAが欲しいんだけどな〜」

『へ？』

「伊野尾さん、山城さん、スタジオに移動してくださいね〜」

伊「は〜い。行くよ、A」

『え、あ、待って、』




それはつまり……どういうこと？

結構大きな声で意味の分からないことを言った慧は、私の手を引いて楽屋を出ようとする。若干ざわつき始めた皆の声は聞こえていないのか、スピードを遅くする気配は感じられない。




涼「……待て待て！何言い残して消えようとしてんの？！」

大「今の伊野ちゃんとA2人にしたらダメだって！」

雄「まあまあ……スタッフさんいるんだから、何もないって」

薮「そうだぞ〜、お前ら落ち着け(笑)」




.




ちょこっと恋愛要素を……(笑)

続編では、もう少し糖度を高めたいなあなんて思ってます。完成までもう暫くお待ちください！




追記( 2021/08/05 )



続編できました！


愛されプリンセス2《 HSJ 》


続編の方でもよろしくお願いいたします！

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