愛されプリンセス《 HSJ 》

46. ページ46

貴方.



『まあ……一生懸命子供たちを笑わせようとしてる皆は、冗談抜きでかっこよかったけど、』




何かちょっと顔熱くなってきた……そんな私の様子を、明らかに温かい目で見守っている宏太。「やめて」と言えばより一層笑った。




『……結婚の挨拶のマナー講座とかやったときから、裕翔は誠実な人だな〜って、思う、』

大「裕翔か〜！意外！」

伊「お前いっつも年下のことは猫可愛がりだもん、分かんねえって！」

『ちょ、声でかっ』

光「まあ裕翔イケメンだもんな〜。俺が女なら結婚したい」

『だから何で私が裕翔と結婚するみたいになってるの？！』




これは本気でからかわれてる……！！

三人がいないときで良かったけど、良かったけど！寧ろBESTの方がこういうとき死ぬほどうるさいし！何回訂正しても一生いじってくるから困るんだよ……




『服のセンスも良かったし……私も娘にはあんな格好させたいと思うしさ、そう思わない？！』

雄「上品なやつね。Aも裕翔もそういうとこあるな〜」

薮「Aは背も高いから、裕翔くらいあるとバランスも良いしな」

『だからその本気感出すのやめなってば！』




例えるなら、クラスのお調子者の男子に好きな子がバレて、いつまでもいじり倒されるあの感じ……！いや好きな子とかじゃないけど。誤解っていうか、裕翔はほんとに可愛い弟っていうか……好きだけど！




侑「……で？伊野ちゃんは、僕らが戻ってきてるの知ってて話し続けてたんだ？」

『っえ、侑李？！』

裕「も〜、恥ずかしいからさあ……」

光「耳真っ赤(笑)」

雄「Aは顔真っ赤だね」

『誰のせいだと思ってんの！！』




パタパタと顔を煽ぐ仕草を見せる裕翔は、「でもありがとうね」と笑った。……いやこれは可愛い。ナイス弟力！私が引き出した笑顔！(？)




涼「あの、Aちゃん……俺のコーデは……」

『涼介のコーデも世界一可愛かった！あのウサちゃんポーチ私に使わせてくれるかな？！』

伊「山田が絡むとほんとバカになるね」

大「間違いない」

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