愛されプリンセス《 HSJ 》

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涼介.



「やっぱりイメージ通りだね。山田くんがニコニコ〜って裏表ない感じで、それを100%は信じられなくて少し警戒してるAちゃん。ピッタリだなあ、」

『ありがとうございます』

涼「Aちゃん、ほんと綺麗に撮れてますね」

『いやいや涼介の方が』




赤やピンクをメインに使った、オシャレなキービジュアル。それに合わせてか、Aちゃんはピンクのワンピースでバッチリ決めている。正直可愛い……いや、綺麗と言うべきなんだろうか。この世の褒め言葉全てが当てはまりそうなビジュアルだ。

熱心にデータを確認するAちゃんの横顔を眺めていると、不意に目が合う。




『ん？どうしたの？』

涼「あ、いやいや……ドラマのこと、まだ皆には話してないからさ。聞いてびっくりされそうというか、恨まれそうというか、」

『あ〜、確かに初めてだもんね。メンバー同士の恋愛ドラマ』

「え、そうなの？」

涼「そうなんですよ〜。記念すべき一作目ですね」




あっぶね、「あんまりにも綺麗だから見惚れてました」とは口が裂けても言えない……Aちゃんは冗談でしょなんて笑って流すけど、俺はそんなつもりないし。ほんとに綺麗で、上手く言えないけど誰にも見せたくないなって思うから、

……あれ、俺って結構独占欲強め？




『まあでも、短い間だけどよろしくね？』

涼「そんなのもう、こちらこそ……リードできるように頑張ります」

『ふふ、頼んだよ。座長！』

涼「あ、そういう呼び方されると結構不安に……」

『あははっ、嘘だって。二人で座長半分こしよ、ね？』




茶化しながらも、こうして俺の負担を一つ一つ取り除いてくれる人。だから今でも尊敬できる先輩だし、Aちゃんが俺にとって大切な存在なのは間違いない。

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