26.背負わせてよ ページ26
貴方.
雄「A〜、何か食いたいもんある?」
『ん……』
雄「ない?それでも食べなきゃだけど」
私をソファに寝かせると、「ごめんね」と断りを入れてから冷蔵庫の中を確認する雄也。JUMPにはあんまり自炊しない人が多いから……何か作らせるとしたら申し訳ないな。レトルトとか残ってなかったっけ、
雄「お粥くらいなら作れそうだけど……何か買って来ようか?栄養つけなきゃ」
『いや……全然大丈夫、』
雄「大丈夫じゃないって。薬飲むためにとりあえず何か口に入れないと」
『や、そうじゃなくて……』
「ん?」といつもの優しい顔で私のそばにやって来た雄也。出せるだけの力を振り絞ってTシャツの裾を掴むと、雄也は目を丸くさせた。
『……ごめん、そばにいてほしいかも』
雄「え、」
『ごめん……アラサーがこんな……可愛くも何ともないよねごめん……うう、』
雄「いやっ、……今そういうの気にしなくていいって!突然だからびっくりしただけで」
「普段そういうこと言わないじゃん」と頬を掻いた雄也は、ぽんぽんと私の頭を撫でた。家に着いて安心したのか熱は上がっている気がするし、額近くに触れたことでそれに気付いたのか、「冷えピタある?」なんて立ち上がる。
『うん……そこの棚の、上から2段目に』
雄「おっけー。俺もうオフだし、出来る限りそばにいるよ」
『え、』
雄「だからもう寂しくないよ、A」
額に貼られた冷えピタはすうっと冷たくて、ぐちゃぐちゃになりかけていた意識を戻してくれるようだった。「気持ちいい?」なんて私の前髪を整える雄也は、今日もスマートで優しい。
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流星(プロフ) - ぽんさん» ぽんさん、はじめまして!コメントありがとうございます!個人的に夢主ちゃんのキャラが気に入っているのでとても嬉しいです…!数ある紅一点小説の中から、この作品を読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします(^_^) (2021年8月3日 1時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初コメ失礼します!夢主ちゃんもJUMPも可愛くて何度も読み返してしまいます!紅一点小説の中で1.2を争うほど好きです! (2021年8月3日 1時) (レス) id: 5e4ffc1dfe (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - knさん» knさん、はじめまして!コメントありがとうございます。楽しんでいただけているとのこと、とても嬉しいです( ; ; )これからもよろしくお願いいたします。 (2021年5月22日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
kn(プロフ) - 毎回楽しく拝読させて頂いてます!続きを楽しみに待ってます(^_^) (2021年5月19日 1時) (レス) id: 1cf9fa6049 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、はじめまして!コメントありがとうございます。返信が遅れてしまいすみません…!わたしもセブンさんたちが特に好きです(^ν^)お気遣いありがとうございます!美紀さんも気をつけてくださいね。 (2021年5月12日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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