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貴方.
小「……あんな、2人のことよお知ってる俺からしたら、別に普通なんやけど」
『はい？』
小「流石に近ない？」
何とも言われへんような顔で、若干にやつきながら私を見やった小島くん。
そのままくるりと首だけ回して後ろを振り返れば、「それがどうしたん？」とでも言いたげな顔をしたせーちゃん。弁解の言葉すら出てこない私を見て、いつものようにふっと笑った。
末「なにを今更照れてんねん」
『や、そんな、……いっつもこんなんちゃいますから！』
末「家やったらこんなもんやろ」
福「うわ、あっつ〜！」
正「Aちゃん、顔真っ赤やで？」
勘違いされたらどうすんねん……！
実際、私の友達にも「幼馴染みにしては仲良すぎる」って言われてるし。こんなベタベタしてたら不純な関係に見えなくもないやん……そりゃ、せーちゃんみたいな人にとっては普通なんかもしれへんけど！
私からしたら、こんなん普通ちゃうもん。
せーちゃんじゃなかったらせえへん。他の人と幼馴染みでも、こんなことしやんよ。
佐「もー、誠也くん！Aちゃんが大好きなんは伝わりましたから。はよ髪乾かさな帰られへんで」
末「ん、Aそこ座って待っといて」
『……もう帰ろかな』
末「ほら、帰り何か買ったるから。機嫌直して」
私の頭を撫でたせーちゃんは、晶哉くんに促されるまま、恐らくシャワールームのある方へと移動した。ドライヤーの音が聞こえ始めて、やっと落ち着いて座れる……なんて力が抜ける。
先に座っていた小島くんが、自身の隣をぽんぽんと軽く叩いてみせた。大人しく隣に座ると、私の反対側には晶哉くんが腰をおろす。
正「あら、Aちゃんそこ2人にえらい好かれてんな」
『なんか仲良くしてもらってますね』
小「なんかって何やねん。親友やろ、俺ら」
佐「ダル絡みしてごめんな、Aちゃん」
『小島くんにはもう慣れたから平気』
小「なんでなん？晶哉の方がダル絡みしてるやろ？毎日毎日用事もなく連絡して……」
佐「小島くんうるさい！！」
私を挟んでコント状態の2人を眺めながら、ぼんやりとせーちゃんの荷物を眺める。
当たり前のように私と帰るつもりでおるんやなあ……なんて。
正「……あれは苦労するわ、Aちゃん」
福「どゆこと？」
正「誠也くんの、無自覚な独占欲みたいなんにやられてるやろ」
リ「……言いたいことは分かるわ」
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2023年5月16日 0時
