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貴方.
斗「……Aちゃん、ほんまに凄い人やし。分かってても敬語になっちゃうんです……あっ、」
『ふふ、ええよ。嬉しいな、いつまでもそう思ってもらえるのは』
あったかいココアを淹れると、やっと緊張が解けてきたのか、斗亜の表情も柔らかくなった。
私が斗亜のことを可愛いなあと思うのと同じくらい、きっと斗亜も私のことを先輩として尊敬してくれている。その気持ちを嫌だと思う人はいないはず。
ツヤツヤの黒髪を撫でれば、ほんの少しだけ不服そうな顔をした斗亜は「Aちゃんってやっぱりずるいです」と笑った。
『ずるい？』
斗「そんなに経験ないとか言うけど、斗亜より余裕あるし……ほんまに、斗亜ばっかり緊張してます」
『……そう見えてるんやったら、役者冥利に尽きるわ』
斗「演技してたんですか！？」
『ちゃうやん、斗亜にダサいとこ見せたくないねん』
斗「そんなん斗亜もやのに！」
男とか女とか、先輩とか後輩とか。
そんなこと関係なく対等に付き合いたいとは思うけれど、ちっぽけなプライドが邪魔して、そう簡単に上手くは行かず……だって私、斗亜が小さい頃から先輩なんやもん。かっこいい先輩でありたいやん？なんて。
昔はなんてことなかったはずのココアの味も、やけに甘ったるく感じるようになった。
反対に、あんなに苦手やったコーヒーの苦味を、簡単に飲み干せるようになって。大人になるってこういうことなんかなあ、生意気にもそう思ったり。
私ももう24歳になるんやから、くだらん意地は張らんようにしたい。今年の抱負はこれやな、うん。
『どんな斗亜でも好きやから、ありのままでおってほしいな』
斗「うん、斗亜も同じ気持ち」
『せやろ？お互い頑張りすぎんとこ、これからも隣におるために』
斗「……はい！」
『あ〜、また敬語やな？』
斗「それくらいは許してやあ、」
ふにゃり、そんな効果音が似合いそうなほど柔らかく笑った斗亜は、マグカップをテーブルに置いて、私の隣に座り直す。
柔軟剤の甘くて優しい匂いがしたかと思えば、ゆっくりと背中に腕が回されて、ぎゅっと控えめに抱き締められる。斗亜に抱き締められると、胸の奥がざわざわして落ち着かないんじゃなくて、何だかほっとするような。
私も同じように抱き締め返すと、甘い声で名前を呼ばれる。
斗「ちょっと早いけど、プレゼント持ってきてん」
『……へ？』
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流星(プロフ) - 優さん» 優さん、コメントありがとうございます！(^_^)この2人が本格的に付き合い始めたらどうなるんだろう、そんなことを考えながら楽しく書きますので、これからもよろしくお願いいたします！♡ (2023年2月11日 19時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、いつもありがとうございます！私も同じく2人のこれからを書きたい気持ちでいっぱいになったので、今後も細々と続けていきますね！これからもよろしくお願いいたします！(^_^) (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - めぐさん» めぐさん、いつもありがとうございます〜！もう書きたすぎてしれっと続編を追加させていただいたので、読んでいただけたら嬉しいです♡これからもよろしくお願いいたします！ (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎回楽しみで、また1回リピってます。初々しい2人のその後の展開も気になります。楽しみに待ってます。 (2023年2月5日 10時) (レス) @page50 id: 1a5286a738 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初々しくてかわいい2人もっともっと見たいので続編も楽しみにしてますね(๑>◡<๑) (2023年2月4日 23時) (レス) @page50 id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年11月23日 19時
