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貴方.
斗「……どうしよ、手出しちゃった！」
『へ？』
斗「Aちゃん、ハグって手出すのんに入る……？」
バッと勢いよく離れたかと思えば、不安そうな顔をした斗亜に顔を覗き込まれて。
さっきまでは案外男らしく抱き締めてくれるんやなあって思ってたくらいやのに、予想外の可愛らしい反応に思わず笑いそうになる。やっぱり年下の男の子やなあ、なんて。
自分で言うのもあれやけど、恋愛経験皆無やからこんな雰囲気にだって慣れてないはずやのに、斗亜やと不思議なくらい落ち着いていられる。
もちろんハグはドキドキしたけど……ちっとも嫌なんかじゃなかった。
『ううん、入らんよ』
斗「良かったあ……じゃあ、もう1回ハグしてもいい？」
『……何か逞しくなったな。ええけど、』
斗「そりゃあ好きな人とは何回でもしたいやんか」
好きな人、つまりは私のこと。
小さな頃は頻繁に使っていた言葉なのに、大人になるにつれて口に出しづらくなって。どんな意味で好きかは一言じゃ表せられないのに、「好きな人」と言うと途端に恋愛的な意味に捉えられてしまう。
それでも今、斗亜は私を好きだと言ってくれる。
恐らくどんな修飾語でも取っ払ってしまって、アイドルじゃなく、たった1人の女の子として。
ぎゅっと優しく抱き締められて、私も応えるように斗亜の背中に腕を回す。
斗「……あかん、もう、なんかおかしくなりそう」
『大袈裟やなあ』
斗「Aちゃんは分かってへん！ずっと好きって言うてたやん、斗亜は！」
『……分かってたから逃げてたんやろ、斗亜から』
斗「そこの自覚はあったん……？」
『大人気ないって言われても、あれが私の精一杯やってん』
斗亜の肩に顎を乗せて、同じように斗亜も私の肩に顔を埋める。なぜだか噛み締めるように抱き締めてくるものだから、ハグくらいそんなに珍しくないでしょうに……なんて、捻くれた考えで頭がいっぱいになった。
いや、斗亜が喜んでくれる気持ちを否定するのはあかん。
好きって言ってくれてるんやから、私のこと。
斗「Aちゃん、あと1個だけワガママ言わせてください」
『ん？』
斗「Aちゃんの言葉で、ハッキリ答えてほしいです……」
まあ確かに、私ばっかり曖昧な答えはフェアちゃうか。
『……私も、斗亜のこと、すきやで』
不意に覗いた斗亜の耳は、それはそれは赤くなっていた。
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流星(プロフ) - 優さん» 優さん、コメントありがとうございます！(^_^)この2人が本格的に付き合い始めたらどうなるんだろう、そんなことを考えながら楽しく書きますので、これからもよろしくお願いいたします！♡ (2023年2月11日 19時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、いつもありがとうございます！私も同じく2人のこれからを書きたい気持ちでいっぱいになったので、今後も細々と続けていきますね！これからもよろしくお願いいたします！(^_^) (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - めぐさん» めぐさん、いつもありがとうございます〜！もう書きたすぎてしれっと続編を追加させていただいたので、読んでいただけたら嬉しいです♡これからもよろしくお願いいたします！ (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎回楽しみで、また1回リピってます。初々しい2人のその後の展開も気になります。楽しみに待ってます。 (2023年2月5日 10時) (レス) @page50 id: 1a5286a738 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初々しくてかわいい2人もっともっと見たいので続編も楽しみにしてますね(๑>◡<๑) (2023年2月4日 23時) (レス) @page50 id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年11月23日 19時
