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貴方.
『……斗亜、ちょっと両腕上げて、まっすぐ横にしてみて』
斗「ん？……こうですか？」
『そう、そのままじっとしといてな』
私の方を向いて、まるでアルファベットのTのようなポーズ。どうにも私は言葉にするのが苦手やから、こうなったら行動で示してしまえ、そんな発想に至った。
不思議そうな顔をしながらも言われるがままの斗亜に、ありったけの力で抱きついてみる。
斗「……えっ！？な、え、なにして、」
『斗亜、私さ、斗亜が思ってるより大人ちゃうし、多分何回も間違えると思うねん』
斗「えと、はい……？」
『それはちゃうって思ったら、遠慮せんと言うてな。年下やからって、斗亜が我慢することないねん。私が全部正解ってわけじゃないから、ぜったい』
何が言いたいかって言うと、きっと私だって間違えるし、斗亜もそう。お互い色んなことを間違えて、それでも一緒にいたいと思えるのなら、気が済むまでそばにいたらいい。
掛け違えてしまったボタンを、1個ずつ、あるべき場所に留めていく。
地道な作業に思えるけれど、私と斗亜の「好き」を、ゆっくり丁寧に重ねていきたい。私は私なりのペースで、斗亜に気持ちを伝えていきたいと思う。
『やから、何が言いたいかって言うと……うん。シンプルに、斗亜のことが好きで、大好きやから』
斗「Aちゃん、」
『大人になるまでって言うたけど、もう斗亜は子供ちゃうから、』
「私で良ければ、付き合ってくれませんか」
そんな、今やドラマや映画でしか聞かへんくなった丁寧なセリフ。もちろん中高生やったら伝えるかもしれへんけど、この年齢になってこんなセリフを口にすることはなくなった。
台本の中でしか目にしないそれに、意識せずとも鼓動が速くなる。
『恋人らしいことがあんま分からんけど……うん、お付き合いしてみたら分かることもあるかもしらんし、斗亜がしたいようにしてくれたらええから』
斗「……Aちゃん」
『ん？』
ガバッと勢いよく離れたかと思えば、真っ赤な顔で「それほんま！？」と私の両肩を掴んだ。今にもぐわんぐわんと揺らされそうな勢いやったから、思わず笑いそうになる。
『うん、ほんま』
斗「とあ、Aちゃんのこと好きすぎて、かっこよくできひんかも」
『ええよ、私も可愛くはできひん』
斗「Aちゃんはずっと可愛い！」
『……よくそんな小っ恥ずかしいこと言えるなあ、ほんまに』
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流星(プロフ) - 優さん» 優さん、コメントありがとうございます！(^_^)この2人が本格的に付き合い始めたらどうなるんだろう、そんなことを考えながら楽しく書きますので、これからもよろしくお願いいたします！♡ (2023年2月11日 19時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、いつもありがとうございます！私も同じく2人のこれからを書きたい気持ちでいっぱいになったので、今後も細々と続けていきますね！これからもよろしくお願いいたします！(^_^) (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - めぐさん» めぐさん、いつもありがとうございます〜！もう書きたすぎてしれっと続編を追加させていただいたので、読んでいただけたら嬉しいです♡これからもよろしくお願いいたします！ (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎回楽しみで、また1回リピってます。初々しい2人のその後の展開も気になります。楽しみに待ってます。 (2023年2月5日 10時) (レス) @page50 id: 1a5286a738 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初々しくてかわいい2人もっともっと見たいので続編も楽しみにしてますね(๑>◡<๑) (2023年2月4日 23時) (レス) @page50 id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年11月23日 19時
