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貴方.
気まずいと言えば気まずいけれど、向き合うなら今しかないと思ったから。
隣を歩く斗亜は、ちらちらと私の顔を見ては、すぐに足元に視線を落とす。ひたすらにその繰り返しだけれど、今回に関しては私から話を振らなきゃダメな気がして。
意を決して名前を呼べば、それに反応した斗亜の声が裏返った。
「……あ、や、ごめん！……ちょっと緊張して、」
『ううん、びっくりさせちゃってごめんね。話したいことがあって』
「…………うん、どうしたん？」
一瞬何かを考えるように黙り込んだ斗亜だったけれど、すぐに覚悟を決めたような、真剣な表情に変わった。
ただただ可愛かった斗亜を好きになって、それを悪いことだと捉えて。
1人で悩んだり泣いたりしていた時間は、全部斗亜を小さな子供のように扱っていた証拠だった。それは否定できない。
愛情ゆえに可愛がっていたけれど、斗亜だってもう立派な男の人で。
伝える前から何もかも諦めてしまうのは、自分にも、相手にも失礼なことだと分かった。
やけに回り道をしてしまったけれど、それすらも私に必要な時間だったんだろう。
『私、斗亜のこと子供扱いしすぎてたよね。弟みたいに大切なのは本当だけど、でも斗亜は私の弟じゃないもん』
「……うん、そうやな。やけど、斗亜はAちゃんに比べたらやっぱり子供やから、しゃあないよ」
『……許してくれる？』
「え、許すとか許さんとかそんな話ちゃう！」
『ふふ、そっかあ』
傷付くのが怖かったから、自分の気持ちに蓋をした。
そうしたら楽になって、どんどん楽な道を選ぶようになって。側から見ればみっともない話だけれど、このまま斗亜のそばにいられるなら、お姉ちゃんでいるのも悪くないと思っていたし、それは心からの本音で。
でも、そこまで想える人と出会えることなんて、この先ないかもしれないと思った。
それほどまでに好きになってしまった。
『あのね、私、健ちゃんとは付き合ってなくて』
「……え？」
『斗亜に彼女ができて、落ち込んでたときに、何かこう……慰めてくれて。もちろん気持ちは伝えてもらったけど、付き合うのは保留にしてたの』
「え、ちょ、待って……え？」
『……本当のこと言ってなくてごめんね』
斗亜の手を掴んで、真っ直ぐに目を見つめる。
「私は斗亜のことが好きだよ」なんて、ありきたりなフレーズなのに、声が震えてしまった。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
