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貴方.
福「……A？最近ちゃんと寝れてる？」
『わ……たいせーくん、』
福「顔色悪いなーと思って！ほら、たまにはちゃんと休みや？」
そう言った大晴くんが私の手に握らせてくれたのは、温かいココアの缶で。
悩んではいたけれど、苦しいわけじゃない。そう言い聞かせて、何とか自分を保っていたつもりだった。だって、本当に苦しいのは、私なんかよりもっと……
そこまで考えて、目の前が歪んだ。
私が泣いても仕方ないのに。本当に泣きたいのは、私じゃないのに。
福「……あーもう、大丈夫ちゃうやん！そんなんになるまで何で放ってたんよ、俺のこと頼ってや」
『でも……』
福「友達やろ？俺ら。Aが困ってるんやったら、ちょっとでも助けになりたいねん」
『……大晴くん、優しすぎるよ』
福「優しくしたい相手やからかな」
相変わらず何ともずるい返事に、我慢していた涙が溢れ出す。
私が泣いても何も変わらない、今どうしたいのかをちゃんと考えなきゃ……そうすれば、自ずと涙は止まるはず。
自分で意識を前向きに変えたのもあるけれど、私の背中をさすってくれる大晴くんのおかげで、何とか冷静になれたと思う。本当に優しい人と友達になれたんだなあ。
『……私ね、結局ずっと曖昧なままで、健ちゃんの優しさに甘えてたんだ』
福「うん、……Aがそう思うんやったら」
『健ちゃんと、斗亜と……それぞれと向き合う勇気もなくて、ただ怖かったんだと思う。2人のことを失うのが。ワガママだよね』
福「……そんなん誰でも怖いって。俺がAでもそう簡単に決められへんよ」
『……大晴くんはほんとに優しいなあ』
中途半端に愛情を持ってしまったから、きっと上手く決めることができなくなってしまった。
だからこそ思う。私は確かに、健ちゃんのことが好きだった。
1人静かに失恋して、どうにも立ち直れなかったとき、そっとそばで支えてくれた温かい人。あのときの私には、絶対に健ちゃんが必要だった。間違いなく。
何ひとつとして無駄なことはなかったんだと思う。
……そう思いたいだけかなあ。なんて、そう呟いてみせると、大晴くんは「そんなことないで」と笑った。
福「どっちにしても、ちゃんとこじけんにも伝えたって」
『……うん、そうだよね』
福「今のままやったらあかんよ、絶対に」
ふわりと冷たい風が吹いて、次に目を開いたとき、目の前には健ちゃんがいた。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
