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貴方.
『びっ……くり、したあ！』
今にも降り出しそうだとは思っていたけれど、まさか雷まで鳴り始めるとは。
窓の外を確認すると、バケツをひっくり返したような激しい雨が降っていた。この感じからすると、すぐに止むかな……どうだろう。洗濯物は干してなくて良かったけど。
雷が鳴った瞬間、斗亜の手は離れていった。
何を言いかけたのかは気になるけど……まあ、深くは追求しないでおこう。そんなに重要な話じゃなさそうだし。
斗「……今日、雨降るって言うてたっけ？」
『ん〜、あんまり天気予報見てなかったな……でも多分すぐ止むよ』
斗「そっか、」
『……あれ、斗亜って雷怖かったっけ？』
明らかにローテンションな斗亜に「大丈夫？」と聞けば、丸い瞳とまた目が合う。
いつもは元気で、どちらかと言うと騒がしいタイプの斗亜。こんな風にしおらしく、大人しくいられたら……ちょっとだけ戸惑うというか。
目を伏せたとき、まつ毛長いなあとか、やっぱり綺麗な顔してるなあなんて嫌でも気付かされる。
ずっとずっと可愛らしいと思っていた彼が、男の人らしく綺麗に見えたりして。その度にまた一段深く恋に落ちるようで、私は何だかそれが嫌だった。
私ばっかり、斗亜のことを好きになっていくみたいで。
斗「斗亜は大丈夫やけど、」
『だよね、良かった』
斗「でもこのまんまやと停電しそうちゃう？めっちゃ近くに落ちたっぽいし」
斗亜の言葉に相槌を打とうとした瞬間、バチッという音がして視界が暗くなった。
突然のことにびっくりしてよろめいた私を、斗亜の手が支えてくれる。背中に回された腕が、そのまま私の肩を抱き寄せた。部屋の中は真っ暗だから、斗亜の顔もよく見えないままで。
本来ならすぐに体勢を立て直さなくちゃいけないのに、私を支える彼があまりにもしっかりしていて、何だか頼りたくなってしまうというか。
俯いたままでいると、斗亜の優しい声がした。
斗「暗いとこ苦手やったやん、Aちゃん」
『……よく覚えてたね、それ』
何かきっかけがあったわけではないけれど、私は昔から暗い場所が苦手で。付き合いが長くなるにつれて、斗亜にもそれがバレた。
何だか情けなくて顔を上げられない私に気付いたのか、斗亜はそのまま頭を撫でてくれる。「大丈夫」「すぐ戻るから」と宥められて、私はそれに小さく頷いた。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
