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貴方.
「え、じゃあほんまに小島くんと付き合い始めたってこと？！」
『うん、まあ、そうなるかな……』
初デートが成功したお礼に、そう言って斗亜が連れてきてくれたカフェで、何となくソーダフロートを頼んだ。
幸せだけれど、微妙にもやもやとして晴れない気持ち。1人で黙り込んでいたらますます落ち込みそうで、そんな気分を晴らすためにも、明るくて綺麗なものに触れていたかった。
日中はもう汗ばむほどに暖かくて、店員さんに勧められて座ったテラス席は本当に気持ちよかった。
「や、……おめでとうやん！良かったなあ、ほんまにお似合いやと思ってたから、斗亜」
『ええ……そうかなあ。ずっと友達だったから、何かもう全部がくすぐったくて』
「付き合い始めなんて皆そうちゃう？」
『……慣れるかな、どうだろう』
複雑な気持ちを知られたくなくて、そんな感情ごと溶かしてしまおうなんて、ぐるぐるとストローでかき混ぜる。
綺麗な緑に、淡い白が溶け込んでいく。
皮肉にもその様子は、積もりに積もった私の恋心のようで。まるでこのまま留まるわけにはいかない、早く消してしまえ……そう言われているようだった。
『あ、でも、健ちゃんも私も、斗亜のこと大好きなのは変わらないから！斗亜が1番やで、って言われたし』
「え、何なんそれ、いらんねんけど！」
『ふふ、2番目と2番目だから、何となく居心地良いんだよね』
情けなくも虚勢を張ったつもりで。
私だけは、私の気持ちを無かったことになんてしちゃいけないのに、そうしなきゃ耐えられなかった。今も昔も、斗亜のことを変わらず弟のように思っている、と。
口に出して伝えれば、それはちゃんと事実としてここに存在してくれる。
斗亜は何も知らないで、ただ幸せでいてくれる。
「……Aちゃんはええけど、小島くんはウザいからやめてって言うといてや」
『え、健ちゃんショックで寝込むんじゃない？それ』
「その方が静かでええやん」
相変わらず健ちゃんには辛辣な斗亜も、やっぱりずっと大好きで。
ねえ、斗亜？私はどうしたら斗亜の1番になれたのかな。追いかけるばっかりは疲れちゃったみたい。……なんて、おかしいよね。勝手に好きになったくせに、ワガママばっかり。
こんなことなら、恋なんてしなくて良かった。
「……幸せになってな、Aちゃん」
斗亜が幸せにしてくれなきゃ嫌だよ、そう言える私だったら良かったなあ。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
