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貴方.
斗「もぉ、また小島くんやん……ほんまに仲ええな？」
『まあ幼馴染みだし？』
斗「……ずっと思っててんけど、小島くん良くない？」
『なにが？』
水滴のついたグラスが、からんころんと音を立てる。ついさっきまでは大きな塊だったはずの氷が、いつの間にかもう溶けきってしまいそうなサイズになっていた。
そんなにずっと一緒にいたっけな。
斗亜と一緒だと、いつもより時間が早く過ぎるような気がする。
斗「やから、Aちゃんの彼氏ってことやって。あんなんやけどかっこいいし、男らしいし」
『ああ……確かに、』
いつも通りの可愛らしい笑顔で、とっても残酷なことを言ってのける斗亜。
一度自分の気持ちに気付いてしまったあの日から、私だけはずっと立ち止まっている状態で。どんどん先へ行って、大人になってしまう斗亜のことを追いかけることもできず、ただ呆然と立ち尽くしている。
『斗亜、大人はそんなに簡単にいかないんだよ』
斗「え、急に子供扱いするやん！」
『子供には分からないこともあるんだなあ、これが』
斗「何がよ！」
どうか何も知らないまま、そのまま大人になってね。少しも傷んでいない綺麗な黒髪を撫でながら、「斗亜はそのままで良いんだよ」と呟いた。
斗「そのまま、って」
『斗亜は変わらないでねってことだよ』
斗「……何なんそれ」
分かりやすく頬を膨らませて不服そうな表情を浮かべる斗亜は、「全然分からへん」とストローでグラスの中身をかき混ぜた。するすると溶けていく氷は、あっという間に見えなくなって。何だか私の気持ちみたいだなんて、ばかみたい。
悲しいのに、分からなくて。
誰にも見えないように気持ちに蓋をすることが、いつの間にか得意になってしまっていた。
斗「Aちゃんは、斗亜のこと子供扱いするやん」
『ん？だって年下じゃん、可愛いんだもん』
斗「……そうじゃなくて、ほんまに変わらんくてええの？」
『え？』
きゅっと唇を噛み締めて、どこか悔しそうにも見えた。
試すように私を見つめる斗亜の瞳は、いつの間にやら大人になっていた。たった数週間会っていなかっただけなのに、男の子の成長はやたらと早い。
斗「斗亜がこのままでも、Aちゃんは、」
『……とあ？』
斗「ううん、」
「やっぱり何でもない」と笑った斗亜。
今、幸せなはずなのに。何でそんなに苦しそうな顔をするの？
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
