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貴方.
斗「……ほんまはさ、知ってんねん。西村くんから聞いた」
『え？』
斗「Aちゃんが小島くんに抱き締められとって、ただならぬ雰囲気やったって」
『……それは、拓哉くんの感想でしょ』
ただならぬ……とは、思わないけれど。外側から見たらそうなのかもしれないし、見えたものが全ての答えだろう。私に反論の余地はなかった。
どこか寂しそうな目をした斗亜は、繋いだ手に力を込める。
このまま引っ張られたら、私はきっと斗亜の胸に飛び込む形になるんだろう。そうなってしまえば良いな、なんて、前までの私ならそう思えたのかな。
今だって斗亜に抱き締められたらめちゃくちゃ幸せだと思うし、それは変わらないけれど。
『……分かんないんだよね。健ちゃんの気持ちも、私の気持ちも』
斗「……うん」
『そりゃあ好きだもん、ハグされて嫌なわけないでしょ？でも、何もなかった風にされたら、私からは何も言えなくて』
斗「小島くん、ずっと普通なん？」
『もうずっと。おはようって言ったらおはようって返ってくるし、一緒にいて何もしんどくないの』
私たちはもう、近くなりすぎたのかもしれない。
距離が縮まりすぎて、お互いの感情の変化を読み取れなくなってしまったのかもしれない。健ちゃんなりに何か思うところがあったとしても、私はそれを分かってあげられなかった。
逆も然り、健ちゃんは私の気持ちを何も分かっていない。
なかったことにされるのは、何よりも寂しいよ。
斗「……Aちゃん、は、小島くんのこと、」
繋がれたままの手、目が合ったまま逸らされない瞳。
言動全てが真っ直ぐな斗亜は、時々目を瞑りたくなるほど眩しく見える。もちろん好きだから、って言うのもあるけれど、私にはとても真似できない素直さが眩しかった。
自分の嫌な部分が透けて見えるようで、何となく気まずい。
それでも、自分にないものを持っている彼に惹かれるのはごく自然なことで。
どんなに眩しくて、自分が嫌になっても、そばにいたいと思った。斗亜だから、一緒にいてほしいと思ってしまった。
それなのに、私、健ちゃんのことで頭がいっぱいになってる。
『……ねえ、とあ、』
斗「……なに？」
『斗亜はずっとそのままでいてね、そのままで良いんだから』
斗「え……？」
どうかその眩しさだけは失わないで、いつまでも私を導いてほしい。
独りよがりな私の願いは、口にすることなく消えていった。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
