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貴方.
意外にも逞しい腕と、頬にくっついた斗亜の胸板。
もうどっちのものなのか分からない心臓の音に耳を傾けて、斗亜の言葉に対する返事を探す。
もう十分頼らせてもらってるよ、は、なんか違う気がした。
だって私、斗亜にとって理想的な大人でいたいと思ってるから、健ちゃんにするみたいに甘えたりなんてできない。だからこそ今この状態は、かなりの進歩だと思う。
本当はね、知ってるよ。斗亜だってちゃんと男の子なこと。
私がこの身を預けたところで、倒れたりなんかしない。多分私1人くらい問題なく抱えられちゃうんだろう。
……怖いだけでしょ？
全部預けちゃったら、私は斗亜の前で普通の女の子になってしまう。「頼れるお姉ちゃん」でなくなってしまったら、彼の周りにいる女の子と何ら変わらない。
勝てそうにない、なんて、思ってしまうから。
『……うん、ありがとう、』
斗亜から見たら、私ってちゃんと余裕のある大人に見えてるのかな？それがどうにも不安で仕方ない。
お酒に酔って、だらしなく寝てしまうことだってある。
健ちゃんに叱られてやっと理解することもあるし、表向きでは私がツッコミみたいだけれど、実際のところは彼に支えられてばかりだった。
もっとも健ちゃんは、私の意思を汲み取ってか、斗亜の前では頼れるお姉ちゃんでいさせてくれるけれど。
斗「なんか、ずるいなあ、Aちゃん」
『……え？』
斗「斗亜のこと、全ッ然受け入れてくれへんやん」
『受け入れて……え、そんなことないよ？私、毎日斗亜のことばっかり考えてる！』
必死になって勢いよく顔を上げると、斗亜の顔がすぐ近くにあって。
そりゃあ、こんなに近くにいるんだから……当たり前か、なんて1人で納得する。それでも距離の近さには慣れなくて、少しでも動けば触れてしまいそうな気がして、少し距離を取った。
部屋中の電気が消えて暗いのに、なぜか斗亜の瞳がはっきりと見える。今目を逸らしたら負けな気がして、見つめたまま……
背中の辺りに回された彼の手が、縋るように私の服を掴んだ。
斗「……ほんま？」
『あ、や……嘘じゃ、ない、よ』
斗「そっか」
やたらと歯切れの悪い返事しか出来ない私に対して、斗亜はどこか嬉しそうに笑う。
斗「……斗亜も毎日、授業中も、ずっとAちゃんのこと考えてる」
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
