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貴方.
『……あ、れんくん、』
永「ん、大丈夫なん？ふらふらやけど」
『んーん、平気……久しぶりに飲んだからかも、ありがとぉ』
大ちゃんから「久々に飲もやあ」なんて可愛らしくお願いされたかと思えば、廉くんや正門くんも来てくれて。同期会かあ、なんて思ったのも束の間、冷静になれば気まずい自分がいた。
それを掻き消すためにハイペースで飲んで、逃げるようにお手洗いに行って。
頭を冷やすためにもぼうっと立っていたら、いつの間にか廉くんが様子を見に来てくれていた。
永「……何か不思議よな。一緒に飲んでるなんて」
『ねえ……大人になったんかな、私たちも』
永「まあそうやろ、少なくとも年齢的には」
『……うん、そう、やな』
言いたいことが言えなくなるくらいには、大人になってしまった。
触れそうで触れない距離感に、やけに他人行儀な喋り方。一時の感情に流されはしないと心に決めたはずなのに、彼と目が合うと途端に自信を失くしそうになる。
永「……なあ、今日ってほんまにただの同期会やと思ってる？」
『え？』
永「ただただ4人で集まって、楽しく飲んで、それだけやと思ってた？」
『……ちょっと、れんくん、』
彼のまっすぐな瞳に見つめられて、もう何も言えなくなる。
それだけも何も、それ以上になろうなんて思ってもいなかった。今の私はただがむしゃらに突き進むだけで、誰かを想う余裕なんて、もうこれっぽっちも残っていない。
綺麗に言うなら、廉くんを好きになったあの日から、私が誰かを想ったことはなかったのに。
永「大吾に、Aも誘ってくれって頼んだのは俺やで」
『……そうなんや』
永「少しでも、Aのこと知りたかったから。俺が知らんかった時間を、ちゃんと埋めたかったから」
『廉くん、』
永「今でもずっと変わらんよ、俺の気持ちは」
変わらないままでいられたら、どんなに良かったか。
あの日のまま、綺麗な私のままで……まっさらな気持ちで、今もまだ廉くんを想えていたのなら。そんなに素敵なことはないだろう。
『……でも、変わらなあかんこともあるって、言うたやん』
永「A、」
『さ、酔いも醒めたし戻ろ？皆心配するで』
諸々ちゃんと、冷まさなあかん時が来たんよ。
.
リクエストより、永瀬くんのお話でした〜！
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流星(プロフ) - 季木さん» 季木さん、コメントありがとうございます！誠也くんも良いですよね〜…！いざ気持ちを揺さぶられたら冷静さを欠いてしまうのは、きっと男の子ならいくつになっても変わらないだろうな、そう思っています(^_^)今後もたくさんキュンキュンしてもらえるように頑張ります！ (2022年11月3日 1時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - Mamecccchiさん» Mamecccchiさん、コメントありがとうございます！そうなんですよね！誰よりも男らしい小島くんが本当に好きで…だからこそそう言っていただけて本当に嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、いつもありがとうございます！これからも頑張りますね(^_^) (2022年11月3日 1時) (レス) @page48 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
季木(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます！私は誠也くんとの絡みが1番好きです。年上で余裕そうなのに余裕ぶれない誠也くんが最高に好きです！ (2022年11月2日 7時) (レス) @page46 id: ab79164d22 (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - 男らしくて優しい小島くんは本当に最高ですよね、、、。流星さんが描く小島くん像ほんとに最高すぎます、、、。私的にはどこにも行くななんていえない。が一番好みです、、。いつも素敵なお話ありがとうございます！ (2022年11月1日 18時) (レス) @page44 id: b37d1445e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年7月28日 21時
