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末澤.
『誠也くん……？』
若干ハイになってるからかは知らんけど、ただのタオルがベールみたいに見えた。
上目で見つめてくる姿を見ると、新郎から見た新婦ってこんな感じなんかなあ……とか、到底知り得ないことが頭をよぎる。もちろん仕事でも経験はないから、正解は確かめようがないけど。
キスする前のベールアップも、Aとやったらこんな風に見えるんやろか。
……やとしたらあれ、凄ない？何であんな1回で終われるんやろ。愛おしくてたまらんくなって、多分俺やったら何回でもしたくなるんちゃうかな。
どんだけアホって言われてもええよ、好きなんやもん。
『……なあ、なんか近い、ねんけど、』
末「気のせいやろ」
『絶対気のせいちゃう、！』
タオルが作った影の中、潤んだ瞳と視線が絡まった。
近いって言う割りには逃げへんねんな、とか、佐野とか小島でもないのに信用されすぎちゃう？とか。色んな考えが頭を駆け巡って、苛立ちが募って、全部ぶち壊してやりたくなってしまった。
年上のプライドとか、大人の余裕とか。
そんなもん少しも持ってないねん。ていうか持ってたって無駄やって分かった。
嫌なんやったら逃げろよ、勝手にそんなことを思いながら、もう勢いに身を任せてしまうことにした。
『……んあ、』
乱れていた髪を耳にかけてやれば、Aの匂いがした。いつしかお気に入りやって言うてた、シャンプーの甘い香り。蜂蜜やっけ、まあもう何でもええけどさ。
保湿されたばかりであろう唇に触れたら、心の奥の方に火がついてしまった。
触れれば触れるほど深みにハマる気がして、呼吸の仕方なんて知り尽くしているはずやのに、息が止まりそうになる。
お互いの吐息が混ざり合って、Aの声がすぐ近くで聞こえて。
今にも泣きそうな、甘ったるい声。俺の気持ちを盛り上げるには、全てが十分すぎた。
『んん……っま、……まっ、て、』
末「……待たれへん」
『ちが、……せえ、や、くん……』
何が違うねん、ほんまに嫌なんやったらぶん殴ってでも拒否してくれよ、
それが出来るほどの余裕は与えているはずやのに、Aの経験のなさが関係してるのか、息をするだけで精一杯らしい。
雪崩れ込むようにベッドに倒れると、Aの頬を撫でる。
末「……はやく、全部俺に預けて、A」
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流星(プロフ) - 季木さん» 季木さん、コメントありがとうございます！誠也くんも良いですよね〜…！いざ気持ちを揺さぶられたら冷静さを欠いてしまうのは、きっと男の子ならいくつになっても変わらないだろうな、そう思っています(^_^)今後もたくさんキュンキュンしてもらえるように頑張ります！ (2022年11月3日 1時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - Mamecccchiさん» Mamecccchiさん、コメントありがとうございます！そうなんですよね！誰よりも男らしい小島くんが本当に好きで…だからこそそう言っていただけて本当に嬉しいです（ ; ; ）こちらこそ、いつもありがとうございます！これからも頑張りますね(^_^) (2022年11月3日 1時) (レス) @page48 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
季木(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます！私は誠也くんとの絡みが1番好きです。年上で余裕そうなのに余裕ぶれない誠也くんが最高に好きです！ (2022年11月2日 7時) (レス) @page46 id: ab79164d22 (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - 男らしくて優しい小島くんは本当に最高ですよね、、、。流星さんが描く小島くん像ほんとに最高すぎます、、、。私的にはどこにも行くななんていえない。が一番好みです、、。いつも素敵なお話ありがとうございます！ (2022年11月1日 18時) (レス) @page44 id: b37d1445e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年7月28日 21時
