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貴方.
『……け、ん？どうしたん、ほんまに結構酔ってる？』
思えばずっと、彼は自らのことをあまり話はしなかった。私といるときは、だけど……
いつも私の話を聞いて、「頑張れよ」と背中を押してくれるばかりで。だから多分、甘えてたんだと思う。茶化すことはあっても、嫌な顔ひとつせず応援してくれる彼に。一緒におってこんなにも心地いい人、他におらんし。
でもそれって、健が望んでたことなんかなあ。もしかして嫌な役割させてた？……そう思い始めると、止まらなくなってしまう。
『ごめん、もしかしてずっと我慢させてた……？いっつも私の話ばっかりやし、もっと健の話も聞くべきやったよな。ごめん、』
小「……そんなんちゃう、俺はただ、……ただ」
『うん、』
小「お前とまっさんが上手くいったら嬉しいし、ずっとそうなること待ってたし……待ってた、けど、何か寂しい自分もおるし、訳分からんし、」
大きな瞳に涙を溜めて、今にも溢れ落ちそうだと思った。
ただひたすらに同じ言葉を繰り返す彼は、私の前で初めて自分の気持ちを語ってくれた。私と正門くん、どちらも大切だからこそ嬉しくて、それと同時にどうしようもなく寂しく感じること。こんなことで泣いてしまう自分が嫌で仕方ないと顔を歪める彼に、「そんなことない」と伝える。
心なしか遠慮がちに運ばれてきたレモンサワーを端に避けると、「ありがと」と鼻声でお礼を言われた。
『……ううん、こちらこそ話してくれてありがとう。何回も言うけど、私は健のこともほんまに大切やからさ、それは忘れんといて？』
小「ん、」
『今度は晶哉も入れて皆で飲もね、ほんでたっくさん話聞かせてや』
小「……んっ、」
『ああもう泣かんといてえ……私まで泣けてくるやんかあ、』
彼に手首を掴まれたまま、テーブルを挟んで、よく分からない体勢で一緒になってわんわん泣き続ける。酔っ払っているからかもしれないけれど、一度こうなると止まらなくて。健の大きな手が私の手を包み込んで、よく分からないけれど握手のような形に変わった。
ほんまにもう、何してんねん……泣きながら笑って、笑いながら泣いて。「大好きやで」「そんなん私もやもん」と言い合って、明日のビジュアルなんて気にしてられないほど、ここ最近で一番泣いた。
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流星(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、コメントありがとうございます(^_^)本当ですか！嬉しいです〜！中々詳しくは書けませんでしたが、ちょっとだけリアクションも書いてみたのでお楽しみください(^_^) (2022年9月12日 22時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新ありがとうございます！！誌面見たメンバーの反応とから色々想像してしまいました…！！もうすごいリアルできゅんきゅんしてます！ (2022年9月3日 7時) (レス) id: 65e54d60d7 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 永瀬れみさん» リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)更新いたしますので、暫くお待ちくださいね！ありがとうございます(^_^) (2022年7月12日 23時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬れみ(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます。リクエストお願いできたらと。ストーカーか襲われそうになるシーンみてみたいです！正門くんなかなか連絡つかない感じで。もしできたらお願いします！ (2022年7月7日 5時) (レス) id: 6b11212a22 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ふうさん» ふうさん、コメントありがとうございます！そして本当にたくさんのアイディア、助かりました…（ ; ; ）意味もしっかり捉えつつ、少しでも良いお話が書けるよう頑張ります！これからも応援よろしくお願いいたします！(^_^) (2022年6月25日 16時) (レス) @page29 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年6月1日 1時
