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貴方.
『ん、……ま、……まって、』
正「待たへん、」
『まさ、かどく、』
ソファの背もたれに体を預けて、とにかく必死に彼に応える。荒々しさの中にも優しさを感じられて、不思議と怖くはなかったけれど……正門くんと比べると体力なんてものは少しもないから、もう既に息が上がってしまっている。そもそもこの人、ソロコンを終えたばかりなのに……こんなのおかしい。
やっと離れたかと思えば、私の体はソファへと沈み込む。
正「……ごめん、飛ばしすぎたな」
『ほんまに……びっくりした、』
正「あ〜……うん、ごめんなあ。水飲む？飲むよな、」
『うん、お願いします……』
珍しく顔を真っ赤にさせる正門くんも、流石に申し訳なく思っているのだろうか。
……まだキスしかしていないのに、恐らくヘロヘロにくたびれている私。先が思いやられるけれど、とにかく今日、晴れて両想いになったわけで。ずっと頭の中にあったモヤモヤが、たちまち解消されていくのを感じる。
ぼんやりと余韻に浸っていると、ペットボトルに入った水を差し出された。「ありがとう」とそれを受け取って、そのまま流し込む。
私の姿を確認してから、正門くんは缶ビールを開けた。ぷしゅっと音が鳴って、いつもより遠慮がちに飲み始める。
『……まだ飲むの？平気？』
正「いや、飲まなやってられへんというか……うん、その、」
『そんなに……？』
正「……当たり前やろ、」
いつもよりぶっきらぼうに呟いた正門くんは、「好きな女の子と朝まで一緒やねんで」と私を見つめる。その言葉で全てを理解して、つい「なるほどね……」なんて意味の分からない相槌を打ってしまった。
つまり、正門くんはお酒を飲むことで逆に正気を保とうとしているわけで。恐らく恋愛初心者の私のためなのだから、その気遣いを無下にするわけにもいかない。
『……あの、でも、全然触れてくれてええから……せっかくやし、次いつ会えるかも分からんし』
正「はあ……」
『え、なに、』
正「……先が思いやられるわ、」
「とにかく今日はここまでな」と笑った正門くんは、さっきよりも苦いキスを落として、私の頭を撫でた。
好きな人と触れ合うだけで、こんなにも満たされた気分になるなんて……以前の私なら分からなかった感覚が、今ならよく理解できる。それが本当に嬉しくて、幸せだと思った。
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流星(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、コメントありがとうございます(^_^)本当ですか！嬉しいです〜！中々詳しくは書けませんでしたが、ちょっとだけリアクションも書いてみたのでお楽しみください(^_^) (2022年9月12日 22時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新ありがとうございます！！誌面見たメンバーの反応とから色々想像してしまいました…！！もうすごいリアルできゅんきゅんしてます！ (2022年9月3日 7時) (レス) id: 65e54d60d7 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 永瀬れみさん» リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)更新いたしますので、暫くお待ちくださいね！ありがとうございます(^_^) (2022年7月12日 23時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬れみ(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます。リクエストお願いできたらと。ストーカーか襲われそうになるシーンみてみたいです！正門くんなかなか連絡つかない感じで。もしできたらお願いします！ (2022年7月7日 5時) (レス) id: 6b11212a22 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ふうさん» ふうさん、コメントありがとうございます！そして本当にたくさんのアイディア、助かりました…（ ; ; ）意味もしっかり捉えつつ、少しでも良いお話が書けるよう頑張ります！これからも応援よろしくお願いいたします！(^_^) (2022年6月25日 16時) (レス) @page29 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年6月1日 1時
