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道枝.
『……へ？ど、どしたん、みっちー！』
道「ん〜、どうしもしませんけど……こっちの方があったかいでしょ？」
『いや、それはそうやけど……ん？！』
ちょっとだけ、と思って寝てたら、Aちゃんがすぐそばに座ってるし。信じられへんくらい意識されてないなとか、寝惚けたままの頭でそう考えていたけれど、こういうときほど体が先に動くんやと思う。
今までやったらどんなに頑張っても触れられへんかった、華奢で細い肩。
後ろから抱き寄せたらどんな顔するんかなとか、そんなことが気になって仕方なくなった。
道「……Aちゃん、いい匂い。どこのやつですか？」
『う、え、香水……？』
道「はい、俺の好きな匂い、」
『どこのやったかなあ……えーと、』
Aちゃんは、長尾や恭平相手やと、ちゃんと女の子らしく、相手を意識した行動をする。
やけど、俺が相手となると話は別で。
まるで小さな子供みたいに扱ってくるし、子供はまだマシかもしれん。赤ちゃんやな、いつもの感じは。
みっちーは可愛いなあ、みっちーはいい子やなあ、みっちーは……それもそれで嬉しいけれど、男としてはそろそろ限界で。
共演を通して、何となく自信がついたと思う。Aちゃんのことを守れるような男にならなきゃって、ハッキリとそう感じた。
道「……あ、でもこれ、柔軟剤？」
『っひ、』
道「あんまり甘すぎひん……」
すん、と軽く息を吸えば、Aちゃんはくすぐったそうに身を捩らせる。
不意に見えた耳はしっかりと赤く染まっていて、自分相手にこんなにも照れてくれていることに、ちょっとした感動すら覚える。子供扱いも年下の特権やけど、そろそろちゃんと意識してもらわな。
俺やって、スタートラインに立ちたいから。本気で。
さらりとAちゃんの髪を耳にかけると、形のいいそれがよく見えるようになった。
道「……あ、俺呼ばれてたんやった。確認してきますね」
『あ、オッケー！いってらっしゃい……』
道「いってきます」
なあ、Aちゃん。
こんなことをしたって、明日にはまた弟に逆戻りかもしれへんし、結局俺は弟止まりなんかも。
それでも、この心に確かに芽生えた恋心を、無視することなんてできへんから。
まだまだ恥ずかしいし自信もないけど、ほんのちょっとメーターを振り切った俺に、怖いものなんてないんかもしらん。
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流星(プロフ) - とあさん» とあさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)少々お待ちくださいね〜！ (2022年7月3日 21時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - miuuさん» miuさん、ありがとうございます！楽しんでいただけて光栄です（ ; ; ）これからもよろしくお願いいたします！ (2022年7月3日 21時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - すずはさん» すずはさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)少々お待ちください！お気遣いありがとうございます（ ; ; ） (2022年7月3日 21時) (レス) @page32 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！もしよければみっちーに甘えられるお話が見たいです！！よろしくお願いします！ (2022年6月27日 21時) (レス) @page32 id: 4c9697112e (このIDを非表示/違反報告)
miuu(プロフ) - 流星さん» リクエストお答えいただきありがとうございました(^^)今回もすごく良かったです＾＾ (2022年6月21日 23時) (レス) id: 873d5aad14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年4月26日 23時
