127. あの日のフォトグラフ ページ27
貴方.
流「……な、見て見て！Aめっちゃ目真っ赤」
『え？……うーわっ、待って何これ！』
流「覚えてない？多分なにわ出来てすぐくらいの」
『覚えてるけどお……』
隣で静かにストーリーを更新しているかと思えば、流星が見せてきたのは昔撮ったツーショット写真。
彼が言う通り、何とも言えない表情でピースサインを作っている私は、泣き腫らした後の顔をしている。こんなに泣くことある……？ってくらいのやつやな。何よりも、流星がまだその写真を持っていることに驚いた。
流「Aが20歳くらいのときか、これ」
『そやねえ、流星まだ高校生やん』
流「え、懐かし〜……まだAちゃんって呼んどったとき？」
『いや、呼び捨てにしてええよ〜って言うたら秒で呼び捨てにしてたから、多分もうA呼びや、普通に』
流「……めちゃくちゃしっかり覚えてるやん」
おかしそうに笑った流星は、昔はそれなりに私に敬意を払っていたと思う。なにわ男子が出来たばかりの頃、流星の方が私より断然前の方にいて……それなのに、歴が長いからと丁寧に接してくれて、本当にちゃんとした子だと思っていた。まあ、今もやけど。
「Aちゃん」なんて他人行儀な気がした。みっちーと謙杜にはそう呼ばれても違和感なんてなかったのに、流星だと少し違って。もっと仲良くなられへんかなあって、何となく思ってたんかな。
流「まあ、Aも強くなったなあ。全然泣かへんくなった」
『……そんなに？』
流「だってこれも泣いた後やろ？しっかり覚えてんねんで？楽屋で一人で泣いてるからびっくりして」
『あーあー、恥ずかしい！それ！』
多分ネットか何かを見て、心無い書き込みに傷付いたんだろう。今となっては慣れたものだけれど、当時は精神的にも弱くて……普通の女の子だったから、そういうものに耐性がなかった。理屈を考えれば、嫌われることだってよく分かるのにね。
皆にバレないように泣いていたところを、よりによって年下の流星に見つかった。思えば流星は、センターに立つ自信がなかった私を、強気に励ましてくれた人で。「相応しいかどうかは俺らが決めるんでしょ」なんて言われた日には、肩にのしかかっていた錘のようなプレッシャーから解放されたような気がした。
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流星(プロフ) - とあさん» とあさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)少々お待ちくださいね〜！ (2022年7月3日 21時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - miuuさん» miuさん、ありがとうございます！楽しんでいただけて光栄です（ ; ; ）これからもよろしくお願いいたします！ (2022年7月3日 21時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - すずはさん» すずはさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)少々お待ちください！お気遣いありがとうございます（ ; ; ） (2022年7月3日 21時) (レス) @page32 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！もしよければみっちーに甘えられるお話が見たいです！！よろしくお願いします！ (2022年6月27日 21時) (レス) @page32 id: 4c9697112e (このIDを非表示/違反報告)
miuu(プロフ) - 流星さん» リクエストお答えいただきありがとうございました(^^)今回もすごく良かったです＾＾ (2022年6月21日 23時) (レス) id: 873d5aad14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年4月26日 23時
