101. 愛でたがり ページ1
貴方.
『うえ〜……私乗ったら潰れへん？』
長「何やと思ってんすか！そう簡単に潰れませんよ！」
『謙杜ほっそいもん……』
長「Aちゃんの方が細いで」
とある雑誌の表紙の撮影中。全員で膝に座り合って、一列になった構図を横から撮るというもの。因みに私の上には大ちゃんが座って、謙杜を座らせているのは丈くん。「はよしろ」と急かされ、渋々謙杜の膝の上に収まる。
長「うん、軽い軽い！もっともたれて大丈夫ですよ」
『ん〜……何か恥ずかしい』
丈「そんな照れんなや、今更」
『人の膝の上なんか乗らんやろ！普段！』
大「あんたハグは平気やのになあ」
『ハグは好きやからやも〜ん』
大「はいはい」
大ちゃんの腰に腕を回してくっつくと、空いた手でぽんぽんと頭を撫でられる。まあ、ほんまは真正面からのハグが好きなんやけどね。そんなこと言うわけでもなく……気持ちだけ少し身体を浮かせると、謙杜の手が腰に回される。
そのままゆっくりと引き寄せられて、全体重を彼に預ける形になった。
『……ちょお、ほんまにいける？』
長「余裕ですよ。まず俺だけにくっついててほしいから、」
『んふ、……かわええこと言うやん』
長「あ〜もぉ、はぐらかさんといて？」
『……っわ、』
私の耳元に顔を寄せる謙杜だけど、側から見れば顔をくっつけて仲良さげにしか見えないんだろう。カメラマンさんからストップがかかることはなく、寧ろ「良いねえ！」という声が止まらない。嘘やろ？
「Aちゃん」「ちゃんと聞いて」と、心なしか囁くようなウィスパーボイス。普段はうるさいはずの謙杜の声も、ボリュームを絞るだけでこんなに甘くなるなんて……！
『……待って、……ひっ、耳元で喋らんといて！』
長「あれ、もしかして耳弱い？」
『弱いとかちゃうねん……っう！』
長「いやめちゃくちゃ弱いやん」
ふ、と小さく笑った謙杜。弱いかどうかは知らないけど……彼の吐息が耳にかかって、全神経がそこに注がれる感覚というか。どんどん熱を持つ耳に気付いたのか、一瞬カットがかかったタイミングで、あろうことか謙杜の手が私の耳元に触れる。
『っひゃ、』
長「……もう、そんな可愛い声出したらあかん！我慢して！」
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流星(プロフ) - とあさん» とあさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)少々お待ちくださいね〜！ (2022年7月3日 21時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - miuuさん» miuさん、ありがとうございます！楽しんでいただけて光栄です（ ; ; ）これからもよろしくお願いいたします！ (2022年7月3日 21時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - すずはさん» すずはさん、リクエストありがとうございます！承知いたしました(^_^)少々お待ちください！お気遣いありがとうございます（ ; ; ） (2022年7月3日 21時) (レス) @page32 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！もしよければみっちーに甘えられるお話が見たいです！！よろしくお願いします！ (2022年6月27日 21時) (レス) @page32 id: 4c9697112e (このIDを非表示/違反報告)
miuu(プロフ) - 流星さん» リクエストお答えいただきありがとうございました(^^)今回もすごく良かったです＾＾ (2022年6月21日 23時) (レス) id: 873d5aad14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年4月26日 23時
