55. 誤解してよ ページ5
貴方.
『……ん〜？』
何これ、めちゃくちゃ頭痛いんやけど……ベッドの感覚も、いつもと違う気がする。配置が違うんかな……？えっ、何でやろ。
ゆっくりと起き上がってから辺りを確認すると、確実に自分の部屋ではないことが分かった。自分とは違う香水の匂いとか、壁にかけられている服とか……よくよく思い出してみれば、昨日は打ち上げに参加したんだった。え？これやばいやつ？？
『待って……化粧落としてないし。あ〜……やらかした、』
下地と眉毛程度だけど、それだけでも不快感が半端ない。とりあえず備え付けの時計を確認したところ、時刻は朝の5時過ぎ。まだ寝れるやん……そう思いながらも、さっさと化粧を落として仕事の準備をしなければならない。
重たい体を動かそうと決意した瞬間、脱衣所のドアが開く。
高「あ、起きたん。おはよ」
『……えっ』
高「今日8時入りやっけ。7時半に迎え来るやん、はよ準備せなあかんで」
『え、……え、待って。ごめん、待って？』
高「待つ待つ」
平然とした様子で濡れた髪をタオルで拭き取る恭平は、当たり前のように上半身は何も着ていない。でもそんなの見慣れてるのに……何となく気まずくて目を逸らすと、ベッドのスプリングが軋む音がする。
視界が暗くなって、それが恭平の影だとすぐに分かった。
『……へ、』
高「顔色は悪くないな、もう大丈夫なん？」
『あ……うん、多分？』
高「水飲む？てか化粧落とさなやばいよな。俺ので良かったらあんねんけど」
『ああ……お願いします……』
高「何やその反応(笑)」
恭平は、私の前髪をふわっと優しく持ち上げて、顔色を確認してくれる。恐らくかなり酔っ払った状態で帰ってきた私を、介抱してくれたのかな……となると、私は恭平の部屋で寝ちゃったってこと？大分申し訳ないことしたな……
シートタイプの化粧落としを持ってきた恭平は、「はい」とそれを差し出してくれる。
『ありがとう、ごめんな』
高「俺はええけど……あ、みっちーと謙杜が結構心配してたから、また後で声かけたって」
『……まじか、二人にも見せちゃった？』
高「バッチリ酔っ払ってたな、二人の前で」
「まあそういう日もあるって」と笑った恭平は、私の頭をぽんぽんと撫でた。
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美雨 - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 53.呑まれるなのここの台詞 高「うーん……もうちょっと待とや。まずマネージャーさんに確認するわ」 これ正しくはもうちょっと待とうやではないんでしょうか？ (2022年8月14日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます！西畑くん大人気ですね〜！これからもどきどきしてもらえるようなお話を目指しますので、どうぞよろしくお願いいたします(^_^) (2022年4月20日 20時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - わぁー！！！大ちゃんの攻めうれしいです！！！これならも大ちゃんに翻弄されちゃうの楽しみにしてます！！！ (2022年4月17日 23時) (レス) @page44 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆかがやさん» ゆかがやさん、コメントありがとうございます！フラグが立ってしまう可能性のあるお話は厳しいのですが、その二人のもう少し糖度高めなお話が書けるように頑張ります！お応えできず申し訳ないです（ ; ; ）今後ともよろしくお願いいたします！ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆうゆさん» そうなんですね！短編の方読ませていただきました(^_^)長尾くんの「耳元で」という回が好きです！またじっくり読ませていただきますね〜！ありがとうございます！お互い頑張りましょうね☺️ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年3月16日 2時
