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道枝.
『悪夢ってわけちゃうけど……うなされること、増えてさ。怖い思いするくらいなら寝やんとこ〜って思っちゃって』
道「……でも、流石に寝やな倒れますよ」
『そうやんなあ……情けない、体調管理もできへんとか』
そんなことない、そう言いたかったけれど、多分Aちゃんはその言葉を求めていなかった。……ぐっと堪えて押し黙ると、彼女は俺の方へと体ごと顔を向ける。「ねえみっちー」なんて、いつもと同じ穏やかな声色で。
『今の私にはみっちーがおるから、大丈夫よ。お風呂入ってるとき以外はずっとそばにおるんやもん！無敵やな！』
道「……Aちゃん」
『大丈夫やから、……もうそんな顔せんといて？』
Aちゃんだって、いくら年上とは言え、年齢にしてみればまだ社会人一年目。芸歴が長くたって、そんなの関係ないから。頼れる人がいなきゃ壊れてしまう。俺が頼れるかは別として、マネージャーさんは、Aちゃんのすぐそばに誰かがいるべきだと考えたんだろう。
彼女の悩みの全てを抱えられるとは思わない。きっと同じように悩んで、悲しんで、辛くなってしまう。俺はそういうタイプやけど……同じ歩幅で進むことはできるはずやから。
道「……じゃあ、今日は一緒に寝ましょう！」
『へ……？』
道「Aちゃんが寝れるまでずっと隣にいます、手も繋ぎます。……あ、嫌やったら良いんですけど！でも人の体温があるときっと寝られます、ゆっくり」
『みっちー、』
俺が寝る予定だったベッドをせっせと整えて、Aちゃんを迎え入れる準備をする。リラックスするために大橋くんから借りてきたアロマを焚いて、照明も程よく暗くした。たとえ俺でも、いないよりはマシだろうから。
「どうぞ」と隣を指差せば、Aちゃんはふわりと笑ってくれた。
『ふふ、……失礼しまーす』
道「はい……どうぞ、ごゆっくり？」
『んふ、何なんよそれ。みっちーがゆっくりさせてくれるんやろ？』
道「それはもう、もちろん」
『……幸せやなあ、私』
Aちゃんの匂いがして、体温を感じて。いつもなら消えてなくなっているはずのクマが見えるのも、全てを預けてもらっている感覚になった。嬉しいけど、心配で。複雑な気持ちのまま、彼女の目尻をなぞる。
……おやすみなさい。どうか良い夢を、
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美雨 - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 53.呑まれるなのここの台詞 高「うーん……もうちょっと待とや。まずマネージャーさんに確認するわ」 これ正しくはもうちょっと待とうやではないんでしょうか？ (2022年8月14日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます！西畑くん大人気ですね〜！これからもどきどきしてもらえるようなお話を目指しますので、どうぞよろしくお願いいたします(^_^) (2022年4月20日 20時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - わぁー！！！大ちゃんの攻めうれしいです！！！これならも大ちゃんに翻弄されちゃうの楽しみにしてます！！！ (2022年4月17日 23時) (レス) @page44 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆかがやさん» ゆかがやさん、コメントありがとうございます！フラグが立ってしまう可能性のあるお話は厳しいのですが、その二人のもう少し糖度高めなお話が書けるように頑張ります！お応えできず申し訳ないです（ ; ; ）今後ともよろしくお願いいたします！ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆうゆさん» そうなんですね！短編の方読ませていただきました(^_^)長尾くんの「耳元で」という回が好きです！またじっくり読ませていただきますね〜！ありがとうございます！お互い頑張りましょうね☺️ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年3月16日 2時
