53. 呑まれるな ページ3
恭平.
道「なあ、Aちゃん、まだ帰ってこんのかな」
高「あ〜……ほんまやな。打ち上げやっけ？」
長「連絡つかへんわ」
スマホをテーブルに置いたみっちーは、「大丈夫かな」と呟いた。それもそのはず、もう大分いい時間やし……いくら大人とは言え、女の人がこんな時間まで出歩いてたら危ないと思う。
頻繁に泊まるホテルが変わる中で、今は俺とみっちーと謙杜、そしてAが同じホテルで生活していた。部屋は違ってもちゃんと帰ってきたかどうかは確認し合うし、何よりA本人が俺たちがちゃんといるかどうか確認しに来てくれる。年下っていうのもあるんやろうな。
高「まあもうええ大人やし……お酒も入ったら遅くなると思うで、多分」
道「……そういうもんなん？大吾くんたちに連絡する？」
高「うーん……もうちょっと待とや。まずマネージャーさんに確認するわ」
長「大丈夫なんかなあ」
高「大丈夫やって、Aのことやし」
不安そうな二人を宥めるために、なんてことないように振る舞ってるつもりやけど……ほんまは俺が一番心配。そんなにお酒も強くないし、それを自分で分かってるとは言え、そう簡単に断れないのが、目上の人もたくさんおる打ち上げならではやと思う。良くないけど……
今二人が遊びに来てる、俺の部屋の真向かいがAの部屋。一応覗き穴を覗いて確認してみると、
高「あ、帰ってきたわ、……ん？」
道「なに？！」
高「や、めっちゃフラフラ……あかんわこれ」
壁に手をついて、進んだり止まったり……このまま放っていたら確実にそこら辺で倒れそうやな、そう思って焦ってドアを開けた。それでもホテルの廊下で騒ぐわけにもいかないから、とりあえずAに肩を貸して、俺の部屋に誘導する。
高「A？どんだけ飲んだん？フラッフラやん、」
『ん〜……？何で恭平おるん……？ホテル着いたぁ、？私の部屋はぁ〜？』
高「それで一人は危ないわ、暫く俺の部屋おって」
『ええ〜……どうしよぉ、』
顔というか、目に見える範囲の皮膚全てが真っ赤になっていた。初めて見るAのこんな姿に驚いたのか、二人とも何も言えずに俺の後ろをついて回る。あー、どうしよ……
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美雨 - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 53.呑まれるなのここの台詞 高「うーん……もうちょっと待とや。まずマネージャーさんに確認するわ」 これ正しくはもうちょっと待とうやではないんでしょうか？ (2022年8月14日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます！西畑くん大人気ですね〜！これからもどきどきしてもらえるようなお話を目指しますので、どうぞよろしくお願いいたします(^_^) (2022年4月20日 20時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - わぁー！！！大ちゃんの攻めうれしいです！！！これならも大ちゃんに翻弄されちゃうの楽しみにしてます！！！ (2022年4月17日 23時) (レス) @page44 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆかがやさん» ゆかがやさん、コメントありがとうございます！フラグが立ってしまう可能性のあるお話は厳しいのですが、その二人のもう少し糖度高めなお話が書けるように頑張ります！お応えできず申し訳ないです（ ; ; ）今後ともよろしくお願いいたします！ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆうゆさん» そうなんですね！短編の方読ませていただきました(^_^)長尾くんの「耳元で」という回が好きです！またじっくり読ませていただきますね〜！ありがとうございます！お互い頑張りましょうね☺️ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年3月16日 2時
