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貴方.
丈「……A、」
『このまま帰られへんかったら、……ファンの子も泣かせてしまうかもしらんし、』
丈「大丈夫やから、A」
『皆に迷惑かけて……嫌や、もう皆にも会われへんの？』
体の奥の方から、震えが止まらなくなる。寒さから来たものだと思うけれど、恐らく精神的な不安もあるんだろう。呼吸が浅くなって、丈くんの顔が歪んで見えた。こんな風に泣いてしまうなんて、情けない……
いつまで経っても良くならない現状に絶望していると、丈くんが私の肩に腕を回した。そしてそのままぎゅっと抱き寄せられる。
丈「落ち着けって。ちゃんと息吐かな吸われへんやろ？深呼吸しろ、ほら」
『じょおくん、』
丈「そんな顔してたらスタッフさんびっくりするやろ。お前顔だけはええんやから、」
『……うう』
丈「あと涙凍ったら痛いやんけ」
『そんな経験ないから分からんもん……』
ぽんぽんと私の背中を叩く丈くんのおかげか、乱れかけていた呼吸のリズムが整う。いくら吸っても、肺に取り入れられるのは凍りつきそうなほど冷たい空気だけで。それすらも私を不安にさせていく。
一向に落ち着かない私を見かねてか、丈くんは両脚を思いっきり広げた。空いたスペースを軽く叩くと、「ほら」と私の手を引く。
丈「お前ここ座れ。ちょっとはあったかくなるやろ」
『……うん』
丈「何やねん」
『丈くんがめっちゃ優しいから……余計怖くなってきたぁ、』
丈「知らんわ(笑)」
私を脚の間に座らせると、後ろから包み込むように腕を回す。丈くんは私の肩に顎を乗せると、「お前あったかいな」と呟いた。触れる部分が冷たくて仕方なかったけれど、時間が経つと、二人の体温が混ざり合っていくようで。徐々に温もりを取り戻したおかげか、少しだけ落ち着いた。
丈「……どや、ここまでしたらもう怖ないやろ」
『うん……ありがとぉ、丈くん、』
丈「まあ俺も一応お前の兄ちゃん枠やからな」
『いっつも厳しいやん……』
丈「飴と鞭の使い手って言え」
『飴使われた覚えない……』
丈「やかましいわ」
「そんだけ喋れたらもう元気やろ」と、私の耳元で呟いた丈くん。不可抗力とは言え、囁かれているみたいで何だかくすぐったい……一人悶々としていたのは、何とかバレずに済んだ。
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美雨 - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 53.呑まれるなのここの台詞 高「うーん……もうちょっと待とや。まずマネージャーさんに確認するわ」 これ正しくはもうちょっと待とうやではないんでしょうか？ (2022年8月14日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます！西畑くん大人気ですね〜！これからもどきどきしてもらえるようなお話を目指しますので、どうぞよろしくお願いいたします(^_^) (2022年4月20日 20時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - わぁー！！！大ちゃんの攻めうれしいです！！！これならも大ちゃんに翻弄されちゃうの楽しみにしてます！！！ (2022年4月17日 23時) (レス) @page44 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆかがやさん» ゆかがやさん、コメントありがとうございます！フラグが立ってしまう可能性のあるお話は厳しいのですが、その二人のもう少し糖度高めなお話が書けるように頑張ります！お応えできず申し訳ないです（ ; ; ）今後ともよろしくお願いいたします！ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆうゆさん» そうなんですね！短編の方読ませていただきました(^_^)長尾くんの「耳元で」という回が好きです！またじっくり読ませていただきますね〜！ありがとうございます！お互い頑張りましょうね☺️ (2022年4月17日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年3月16日 2時
