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貴方.
『……スイさん、これでどうかな？いいお花が入ってるって聞いたから、それを中心に組んでみたんだけど』
ス「うん！いいね。やっぱりAちゃんに任せると、店内が一気に華やかになるよ」
『ふふ、それは良かった』
幼い頃からお花が大好きで、漠然と��お花に囲まれて生きていたい��なんて夢を抱くようになった。そんな私の理想も叶いつつあって、今は鹿楓堂という喫茶店で装飾を担当している。
お花屋さんに足を運んで、季節ごとに変わるそれらを好きなように仕入れて、お店を彩るお仕事だ。私は私の仕事に誇りを持っているし、私のことを尊重してくれる仲間たちがいる環境を、とにかく大切に思っている。
と「……綺麗ですね、今日も一段と」
『そうでしょう？……ふふ、今日もときたかさんが褒めてくれると思って。張り切っちゃった』
と「毎日の楽しみなんですよ、Aさんのお花」
ぐ「俺も！性格出てるんだよなあ、本当に綺麗に仕上げて」
『ぐれさんまで……何か照れちゃうな、』
私以外は皆男の人だけれど、そんなこと微塵も感じさせないほど、彼らは私を平等に扱ってくれる。それが心地よくて、私も毎日張り切っちゃうというか……
いつも全身全霊で褒めてくれるぐれさんに、顔が熱くなる。そんな私を見て「最高にキュートだね！」なんて恥ずかしげもなく笑ってみせるぐれさんの向こうから、椿くんがやって来る。割りと長身揃いの鹿楓堂で、唯一私と背丈が変わらない……あ、これ言うと怒られるんだった。
椿「……A？何ぼーっとしてんの、早くこっち来て」
『ああ、ごめんごめん。何のチェックだっけ？』
椿「新作スイーツ」
『そっか、もうそんな時期』
唯一という点で言えば、私と彼は同い年だったりする。年上の三人よりフランクに接することができるというか……より違和感なくタメ口で話せる気がする。彼も私のことを「A」と呼ぶし、私もそれが嬉しい。未だに呼び捨てはできないけど……
丸くて大きな瞳の椿くんは、「早く」と私を急かした。
.
東条A
椿と同い年
鹿楓堂の装飾&その他接客担当
お花が大好き
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