41. 名にかけて！ ページ41
貴方.
『……はいっ、おはようございます！今日はですね、可愛い可愛いみっちーに、ドッキリを仕掛けようと思います！』
スタッフさんの持つカメラに向かってそう説明すると、当の本人が待つ控え室まで急ぐ。今日まで内緒にできたから、後はもう上手にネタバラシをするだけなんだけど……どうせならドキドキさせたいなと思いまして。
音を立てないようにドアを開ける。みっちーもPR動画を撮影しているらしく、私には気付いていない。スタッフさんとアイコンタクトを取って、そっと背後に回る。
道「えーっと……そうですね、どんな人なんやろう？僕より年上の方ですか？」
「そうですね、年上の女優さんです」
道「僕もよく知ってる人ですか？」
「……多分？(笑)」
道「えっ！どっちやろ！(笑)」
みっちーが金田一役をやることは、少し前に事務所で聞いた。本人もそれはそれは嬉しそうに報告してくれて、聞いたばかりの頃は信じられないほど泣いたんだとか。良かったねえ……なんて、まるで母のような気持ちで見守っていたのが、少し前のこと。
良い意味で他人事だった私に、マネージャーさんが「Aにも来てるよ、金田一」と話を振ってくれた。……え？金田一？私が？何役で？訳の分からない質問攻めをしたと思う。よく考えれば分かるのに(笑)
「それじゃあヒントです。道枝くんと同じ関西出身の方です」
道「えー！そうなんですか！……って言うても結構おるからなあ、関西の方」
「思い当たる人いる？」
道「え……どうしよ、ほんまに分からへん。どんなイメージの方ですか？」
「めちゃくちゃ初歩的なことで言うと、凄く綺麗な人です」
道「……ん？」
本当に分からないのか、みっちーは腕を組んで考えるような素振りを見せた。そしてそのまま数秒固まってから、「分からへんな……」と改めて難しい顔をする。心なしかいつもより広く見える背中は、いつの間にやら頼もしくなっていた。この背中に着いていくんだなあ……なんて思うほどに。
ついにスタッフさんからGOサインが出て、みっちーの背中に近付く。ちょっと背伸びをして、彼の目を後ろから手で覆った。
道枝「え、何？！」
『……だーれだ！』
およそ5年ぶりに着た制服のプリーツスカートが、ひらりと揺れる。
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流星(プロフ) - 美雨さん» 全て見透かされていると言うニュアンスのため、「そんな私も」という表現にしております。ご了承ください。 (2022年8月12日 2時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 美雨さん» 個々で感じ方が変わってくると思いますので、ご了承ください。また、こちらのお話はメンバー全員が出てくるように書いていますので、偏りはあったとしても、西畑くんのこともちゃんと書いております。良ければもう一度読んでいただけると分かるかと思います。 (2022年8月12日 2時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 美雨さん» たくさんのコメントありがとうございます。文面についてですが、私自身が自然だと感じる関西弁を意識しているため、文章で読むニュアンスより、口語でのイントネーションなどのイメージを大切にしております。 (2022年8月12日 2時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - また続けてのコメントですみません｡ これ正しくはそんな私をではないんでしょうか？ (2022年8月12日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡21.のここの部分そんな私もお見通しなのか、大ちゃんは「名前」と私を呼んだ。 (2022年8月12日 1時) (レス) @page21 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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