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101. 揺れる瞳 ページ1

有岡.



大「おはよー」




楽屋のドアを勢いよく開けると、そこにいたのはAだけだった。それもソファに座って、何やら俯いていた。何かあったのかな?なんて、荷物を置いてそばに寄ると、Aの頬には大粒の涙が伝っている。




大「え……A、どうしたんだよ」

『あ……大貴?おはよ、』

大「いや、おはようも何も……何かあった?」

『いや、何かあったと言うか』




ゴシゴシと目元を拭うAの手を握って止める。「そんなに擦ったら赤くなっちゃうだろ」と言えば、「ああ」なんて、心ここに在らず……と言った返事。

何かを探すように手を動かすAは、やっぱりいつもと違う。隣に腰をおろせば、目を細めて俺を見た。




大「何かあったら話せって、いっつも言ってんじゃん」

『うん……?』

大「そりゃあさ、俺は薮くんとか光くんに比べたら頼りないと思うよ?」

『いや、そんなことは』

大「いいって、分かってるから」




ぽんぽん、と頭を撫でれば、びっくりしたかのように肩を揺らすA。ほら、いっつも普通に受け入れるのに、今日は変だし……こんなに挙動不審なA、初めて見たもん。それなりに長い付き合いなのに。

困ったような顔をして俺を見つめるAだけど、目が合わない。何というか……焦点が合ってないような。




大「でも俺は唯一の同い年だし、何でも聞くしさ」

『それはほんとにありがとう、……でもね』

大「言いにくいなら無理に聞かないって!いいよ、俺今日は静かにしてるから」

『いや、それはそれで困る……』

大「あ、いつも通りうるさくしてた方が元気出る?」




Aの顔を覗き込むと、「大貴はそのままでいて」と笑われる。……あ、笑った。ということは、変に気を遣わない方がいいってことか。それなら俺もいつも通り皆と話して、楽しく過ごすしかないな。




『……それでさ、非常に言いにくいんだけど、』

大「うん?そんなに重い話?」

『重さで言ったら、大分軽いかも……』




ふふ、と口元を押さえて笑ったAは、「あのね」と口を開いた。

102.→



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流星(プロフ) - mizuiroさん» mizuiroさん、お久しぶりです!( ; ; )コメントの返信まで遅くて申し訳ないです…!本当にマイペースな上に時差も半端ないですが、のんびりツアーの話も更新できたらなと思ってます!気長にお待ち頂けると幸いです( ; ; )いつも本当にありがとうございます! (4月19日 23時) (レス) @page28 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - 久々の更新嬉しいです...!!! (1月30日 23時) (レス) @page28 id: 29b3887541 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ゆるりんちょ。さん» ゆるりんちょさん、コメントありがとうございます!お待たせしてしまい、本当に申し訳ないです…( ; ; )緩いペースではありますが、今後ともよろしくお願いいたします! (2022年12月26日 20時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - mizuiroさん» mizuiroさん、いつもありがとうございます!( ; ; )お待たせしてしまい申し訳ありません( ; ; )ネタが浮かび次第、細々と更新していきますね…! (2022年12月26日 20時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるりんちょ。(プロフ) - こちらの小説が大好きでもう何回も読み直してます!また更新されるのを待ってます!! (2022年11月29日 2時) (レス) id: 0f7a58df20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流星 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年10月16日 19時

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