94. 君色に染まる ページ44
貴方.
「Aちゃんは、恋人の趣味に合わせたりする？」
『……ん〜？どうだろう。自分で合わせようとはしないけど、そういうのって気が付かないうちに合わせてそうだよね。女の子に多い気がする！』
「あはは、乙女だね〜。可愛い(笑)」
『乙女なの？これ(笑)』
専属モデルをさせていただいている、とあるファッション誌のインタビュー。とてもアットホームな雰囲気で進むそれは、いつだって私の本音を引き出してくれる。
今答えたことだって例外じゃなくて、自分では涼介の趣味や好みに合わせているつもりはない。ただ、日常の何気ない場所に彼を感じることが増えたのも、また事実として存在している。家の至る所に涼介を感じるというか、何というか。
『……ということがありまして、』
涼「うん？」
『意識はしてないけど、私って涼介好みになってるのかなって』
涼「なるほど……」
撮影が終わり、私の家で二人揃って寛ぐ夜。ゆったりとした空気が流れる中で、涼介は腕を組んで考え込むような仕草を見せた。「まあでも、そうなのかな」と、どこか歯切れの悪い返事をした後に、ふわりと穏やかな笑みを溢す。
涼「元々Aちゃんが好みドストライクみたいな感じだからなあ」
『……ほんともう、そういうこと言える人なんだから』
涼「嘘じゃないって。全部好みというか、まず好きなんだけどね？全部好き」
『お酒飲んでる？』
涼「だーれが酔っ払いじゃ」
私の頬を軽く摘んでみせた涼介は、「知ってるでしょ、俺がめちゃくちゃ好きなの」と笑う。それはもう、毎日教え込まれているので……皮肉のように肩をすくめて笑ってみせると、涼介は私の隣に腰をおろした。
有り難いことに、彼の好きなタイプは私。「好きになった人がタイプ」な私とは正反対に、明確にそう示してくれるのが涼介だ。だからこそ、こうして伝えられなくとも伝わりきっている。
『知ってるけど……ほら、気になったというか？涼介から見た私は、ちゃんとそれに寄り添えているのか』
涼「なるほどねぇ……まあでも、俺がいいなって言った食器とか、タオルとか、それこそ化粧水とかね。全部揃えて置いてあるの見ると、グッと来るものはあるよ」
『……おお、』
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…（ ; ; ）楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です（ ; ; ）お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…！ (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです！この作品とっても大好きです！！これからも応援してます！！！ (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます！有り難いお言葉すぎます（ ; ; ）そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…（笑）入念に計画しようと思います！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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