84. 苦しみの分散を図って ページ34
貴方.
知「今何て？」
『……だからね、私ばっかり涼介のこと好きで苦しいから、他に好きなものとか人を作って、好きを分散させようかと』
裕「まあ合理的か、それ」
知「そういう問題？」
侑李と裕翔と3人でいるところに、最近の悩みのようなものを打ち明けた。それぞれ触っていた本やスマホをテーブルに置いて、こちらに体ごと向けてくれるのだからありがたい。
何とも言えない顔をした侑李は、「後々面倒なことになるよ、それ」と笑った。
『だって……嫌なんだもん。好きだから、格好悪いとこ見せるの、』
裕「え？……可愛すぎない？」
知「ゆーてぃはちょっと落ち着いて。……A、どういうことなの？好きすぎるのは悪いことじゃないでしょ」
「涼介はそういうの嫌じゃないじゃん」と腕を組んだ侑李。それはそうなんだけどね……私のことを、憧れに近い感情から好きになってくれた涼介を、裏切りたくないというか。少しくらいダサくても、全てを受け入れてくれることは分かっている。……だけど、
『嫉妬したりして、涼介に迷惑かけたくないの……』
声が震えた、気がする。
例えば可愛らしい女優さんと共演して、あんまり話さないでなんて言えるわけがない。それは言わないつもりだけど、多分態度でバレてしまうと思う。そうしたら涼介は、いつものように優しく笑って「ごめんね」と少しも悪くないのに謝ってくれるから。
そんな私になりたくないし、そうなるくらいなら……他に好きな人でも作っちゃった方が、マシというか。
裕「……俺はさぁ、そんなAすらも可愛くて大好きなんだと思うよ、やまは」
『分かってるけど……』
裕「分かってるんなら認めてあげなよ、ね？」
『……うーん、物は試しに、大貴辺りとか？』
元から好きな人だけど、これからもっと話したりして……あ、もちろん浮気ってわけじゃなくてね？ちょっとワガママなのは理解してるんだけど、所謂親友のような存在を作って、涼介に依存しすぎないようにしたいということだ。
知「……何でそんな近場で済ませようとするかなあ、」
裕「俺、Aのそういうとこダメだと思う」
『え、ごめん……？！』
なぜか頭を抱えていた二人の反応の理由を、私は後になって知ることになる。
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流星(プロフ) - りーさん» りーさん、コメントありがとうございます。本当にお待たせしてすみません…（ ; ; ）楽しみにしてくださるお気持ちに応えられるよう、私なりのペースではありますが、今後も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちゅんさん» ちゅんさん、コメントありがとうございます。いつまでも応援してくださる方がいて、私は本当に幸せ者です（ ; ; ）お待たせいたしましたが、細々と続けて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします！ (2023年2月4日 3時) (レス) @page50 id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新楽しみに待ってます…！ (2022年8月29日 20時) (レス) id: 6a01619271 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しかったです！この作品とっても大好きです！！これからも応援してます！！！ (2022年5月9日 23時) (レス) @page50 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - りーさん» りーさん、いつもありがとうございます！有り難いお言葉すぎます（ ; ; ）そうですね、そろそろメンバーにバレてもおかしくないですよね…（笑）入念に計画しようと思います！これからもよろしくお願いいたします！ (2022年3月13日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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